1988 Fiscal Year Annual Research Report
IFN,IL-1およびTNFによる好中球の誘導と活性化に関する研究(口腔癌および難治性感染症への臨床応用を目的として)
Project/Area Number |
63480448
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
南雲 正男 昭和大学, 歯学部, 教授 (70013993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜田 重世 昭和大学, 歯学部, 講師 (00112730)
角田 左武郎 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40112726)
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Keywords | INF / IL-1 / TNF / 好中球 / 分化誘導 / 活性化 / 活性化の機序 |
Research Abstract |
IFN(βおよびγ)、IL-1(αおよびβ)、IL-2,TNFの好中球の活性化増強効果について、DMAおよび血清処理ザイモザンをstimulantsとした際の活性酸素産生を増強する効果があるかいなかによって評価した。また、一部のBRMについては、顆粒球タンパク質のヨード化能を測定することによってdirectな好中球活性化能を検討した。その結果、γ-INF,IL-1,およびTNFに強い好中球活性化能があることが判明した。そこでつぎに、r-INFについては好中球活性化の機序を、TNFについてはその生理活性を分離することを目的として種々の変異体を作成してそれらの好中球活性化能を検討した。 その結果、γ-INFは細胞内カルシウム濃度を上昇させること、およびプロティンCキナーゼを活性化することによって好中球の活性化を増強することが示唆された。 TNFの変異体については、遺伝子工学によって大腸菌より得られたTNF(N-Met)より4種類のTNF変異体を作成し(蛋白工学研究所池原らによる)、それぞれの変異体の好中球活性化能を検討した。その結果、これらの変異体のなかではTNF(C-phen)がもっとも強い好中球活性化能を示した。しかし、現在のところTNFの活性化能の強弱を調節することはできているが、特定な生理活性を分離することには成巧していない。今後はこの点について検討を加えていく予定である。
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[Publications] 上条竜太郎: 炎症. 9(1). inpress (1989)
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[Publications] Ryutaro Kamijo: Biochemical and Biophysical Research Communications.158(1). 155-162 (1989)
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[Publications] 南雲正男: 炎症. 9. (1989)