1988 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の在宅看護における家族看護力向上方法に関する研究
Project/Area Number |
63480481
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
平山 朝子 千葉大学, 看護学部, 教授 (20110356)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 三重子 千葉大学, 看護学部, 助手 (60194453)
岡田 ミノル 千葉大学, 看護学部, 助手 (80169119)
北山 三津子 千葉大学, 看護学部, 助手 (70161502)
|
Keywords | 保健婦 / 高齢者 / 在宅看護 / 家族 / 家族看護力 / 家庭訪問 / 援助介入 |
Research Abstract |
わが国は人口の高齢化にともない、ねたきり者や疾病を持つ老人、さらには後期高齢者群(75歳以上)に対しては積極的な援助対策が必要になっている。その時、家族は老人の看護に非常に大きな役割を担っており、高齢者へのケアを充実させるためには、家族看護力をいかに向上させるかが焦点となる。そこで、本研究では、まず高齢者世帯における家族の実態を分析して、どのような援助介入が家族看護力を向上させているかを調べ、効率的な援助方法を明らかにすることを目的とする。 本年度は、家族看護力の実態の把握に努めた。高齢者の身体的な条件、世帯構成、地域性により、下記のように分類整理し、情報収集を行った。1.身体的条件…日常生活動作の自立している群と自立していない群(いわゆるねたきり者) 2.世帯構成…単独、核家族、三世代家族 3.地域性…都市部、農村部 情報収集は、保健婦への聞きとりが中心であった。保健婦の家庭訪問事例の中から、その地域の家族の結びつきや、看護専門職、非専門職による支援体制を考慮に入れ、情報収集地域は、市街地及び市街化が進んでいる地域と農村地域に区分し、広範囲にわたった。 その結果、次の実態を確認することができた。1.家族看護の実状は、世帯構成員とりわけ配偶者及び子供の有無により異なる。2.家族が看護する上での困難さは、老人の日常生活の自立度が低い場合であっても、高い場合であっても存在する。3.家族看護力の向上のためには、看護専門職及び非専門職の幅広い領域をカバーする支援体制が必要である。 上記のような実績をふまえ、次年度は、保健婦、看護婦の援助介入により家族看護力向上がどのようにはかられるのかの調査を企画する。
|
Research Products
(2 results)