1988 Fiscal Year Annual Research Report
エリスロポエチン受容体遺伝子の単離と赤血球細胞分化機序の解析
Project/Area Number |
63490025
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
戸所 一雄 理化学研究所, 安全評価研究室, 研究員 (80172170)
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Keywords | エリスロポエチン / レセプター / 細胞分化 |
Research Abstract |
赤血球増殖分化因子エリスロポエチン(EPO)で分化誘導するマウス赤芽球白血病細胞株より、膜結合型リボソームmRANを調整し、そのcDNAライブラリーを高発現ベクターSRαに構築した。cDNAのサイズフラクションを行った後、約1万個のクローンを20個づつのプールにし、マウスL細胞にトランスフェクションした。2日後に、^<125>IラベルしたEPOの結合をオートラジオグラフで見る方法と、EPO糖鎖のアビジン・ビオチン蛍光ラベルし、受容体発現し細胞に結合後、セルリーターを用いてソーティングする方法を用いて、現在スクリーニング中である。赤血球細胞分化機序の解析を、EPO投与による細胞極内応答としての癌遺伝子C-mybの発現制御を詳細に調べた。C-myb遺伝子の発現停止が細胞分化決定た必須のプロセスであり、これが転写開始と延長のレベルで制御されており、mRNAの安定性の故ではないことを証明した。更に、C-mybの発現は、C-jumIAP-1蛋白質によりトランス活性化されていることCATアッセイで明らかにし、ゲルシフト法によりAP-1結合部位の固定と結合の特異性を抗C-fos抗体とAP-1結合ONA断片で証明した。フットプリント法により、その結合塩基配列蛋白質も見い出し、現在その蛋白質による血液細胞におけるC-mybの高発現の制御機序を詳細に解析中である。受容体を会したシグナル伝承機序については、EPOによる一過性の細胞質Ca^<2+>の上昇を見い出した。ジアシルブリセロールとIP3のレベルは顕著に変化は見られないが、膜結合型Cキナーゼの分布がEPO投与後に増加することから、Cキナーゼの関与が考えられた。またcAMPのレベルは上昇すること、Aキナーゼの刺激により細胞分化促進効果が観察されたのでAキナーゼの関与が示唆された。
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Research Products
(2 results)