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1988 Fiscal Year Annual Research Report

映像メディアを活用した、美学理論の開発と呈示のための基礎研究

Research Project

Project/Area Number 63510029
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

増成 隆士  筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (60011376)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 五十嵐 一  筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (90193169)
Keywords映像による思考 / 映像による哲学 / 感性学 / マグリット / ノルシュテイン / 舞い / エクスタシス / 悟り / 意味の三角形 / 預言の構造 / 聴覚イマージュ / 本質直聴
Research Abstract

「(視覚的)映像において、映像によって思考する」ということがどのように、また、どこまで可能であるかについて、主として認識論の局面で考究し、言葉による思考と対比して、基本的な事項について論究するとともに、コンピュータ・グラフィックス・アニメーションによる試作映像による問題提起をおこなった。また、ユーリ・ノルシュテインのアニメーション作品『霧につつまれたハリネズミ』の美学的・哲学的解析をおこない、「映像による哲学」「感性学としての美学」の可能性についてのひとつのケース・スタディーとした。(←増成)
型としての踊りではなく、ひとつの思想が凝縮されて拓けるイマージュとしての舞いのありかを探ねた。「悟りの裡に舞いあがり、舞いの裡に悟りはなし」とのスフラワルディーの言葉に、その秘密が表現されている。その構造を、神秘主義のエクリチュール研究として追求した。「悟り」として日常性を「超出」(エクスターシス)することがそのまま二本足で歩行する日常を「超出」して「舞い出す」(エクースタシス)ことにつながる。つづいて、聴覚的イマージュの研究に入り、I.A.リチャーズの「意味の三角形」(プラトンからリシュールまで、西洋的言語観はほぼこの枠組に入る……)では覆いきれない「預言の構造」に想倒した。垂直に降りてきて預言者の体内に浸透する、かかる聴覚的イマージュの深層構造の分析がこれからの研究である。(←五十嵐)

  • Research Products

    (8 results)

All Other

All Publications (8 results)

  • [Publications] 増成隆士: 美学. 通巻第155号. 43 (1988)

  • [Publications] 増成隆士: 視聴覚教育. 通巻第495号. 23 (1989)

  • [Publications] 増成隆士: Aesthetics(『国際版美学』). 4. (1990)

  • [Publications] 五十嵐一: 言語文化論集(筑波大学現代語・現代文化学系紀要). 26. 19-33 (1988)

  • [Publications] 五十嵐一: 言語文化論集. 27. 19-33 (1988)

  • [Publications] 五十嵐一: 『神秘主義を学ぶ人のために』. 191-209 (1988)

  • [Publications] 五十嵐一: 岩波講座・東洋思想第4巻イスラーム思想II. 245-266 (1988)

  • [Publications] 五十嵐一: "摩擦に立つ文明-ナウマンの牙の射程" 中央公論社, 1-187 (1989)

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Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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