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1988 Fiscal Year Annual Research Report

老齢動物の学習・記憶機能に関する生理・薬理心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 63510044
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

岩崎 庸男  筑波大学, 心理学系, 教授 (70092509)

Keywords老齢動物 / 老齢ラット / 学習・記憶機能 / 学習実験
Research Abstract

老齢動物の学習・記憶機能の特徴を明らかにするために、本年度は老齢ラットを用いて以下の4つの課題での学習成績を、若齢ラットラットのそれと比較した。
1.遅延見本合わせ学習
廊下式のT型迷路における遅延見本合わせ学習を、エサを報酬として老齢ラット(21か月齢)と若齢ラット(6か月齢)に訓練した。その結果、遅延見本合わせ学習の習得にも、また学習後の遅延テストでの成績にも、老齢と若齢の間に差は認められなかった。
2.放射状迷路における場所学習
8本のアームを持つ放射状迷路の4本のアームのみに報酬(エサ)を置く場所学習を老齢ラット(27ヶ月齢)と若齢ラット(12か月齢)に訓練した。その結果、老齢ラットは若齢ラットに比べて、明らかに学習成績が劣っているということがわかった。
3.位置弁別学習
グライス箱を用いて、位置(左右)弁別学習を電撃動因下で訓練した。その結果、老齢ラット(18-21か月齢)は若齢ラット(3か月齢)と同じようにこの課題を習得し、両者の間に差は認められなかった。
4.明暗弁別学習
グライス箱を用いて、明暗(白黒)弁別学習を電撃動因下で訓練した。その結果、老齢ラット(18-21か月齢)は若齢ラット(3か月齢)に比べて、この課題の習得が著しく劣っていた。
さらに以上の実験において、老齢ラットでは若齢ラットに比べて学習成績の個体差が大きく、老齢になるにしたがって学習・記憶機能が衰えていく個体が出現することがうかがえた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 岩崎庸男: 筑波大学心理学研究. 11. 43-47 (1989)

  • [Publications] 古川聡: 心理学研究. 60. (1989)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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