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1989 Fiscal Year Annual Research Report

画像的コ-ド化と言語的コ-ド化間の相互作用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63510063
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

箱田 裕司  九州大学, 教養部, 助教授 (50117214)

Keywordsストル-プ / 逆ストル-プ / 加齢 / マッチング / 干渉
Research Abstract

昨年度の予備的研究デ-タに基づき、今年度はストル-プ・逆ストル-プ干渉の生起機序に関する研究、さらに、昨年度に作製したストル-プ・逆ストル-プ干渉を同時に測定可能な集団用ストル-プを用いた両干渉の発達的変化に関する研究を行なった。
両干渉の生起機序については、反応様式によってストル-プ干渉(SI)、逆ストル-プ干渉(RI)がどのように変化するかを調べることによって検討を試みた。まず、SIについて従来の反応方法である口頭反応、該当する語を語群の中から選択するというマッチング法および、語の読みを文字で表すという書式反応という3つの反応様式間で干渉率を比較したところ、SI干渉は口頭反応法の場合にもっとも強く現われ、また、マッチング法の場合にも口頭反応の場合にも有意な干渉が認められたが、書式反応法の場合には有意な干渉は認められなかった。さらに、口頭反応法、マッチング法についてSI、RIとも測定する実験を行ったところ、SIは口頭反応法において、RIはマッチング法において強く現われることが明らかになった。課題の情報処理要求として言語的(音響的)コ-ド化が強く求められる口頭反応ではSIが、視覚的(画像的)コ-ド間の照合が必要なマッチング反応ではRIが強く認められることは、SIの生起に言語的コ-ド化が、RIの生起に視覚的コ-ド化が関与していることを示している。
両干渉の発達的変化を調べるために、集団用ストル-プ・逆ストル-プテストを用いて、7歳から96歳の被験者を対象に両干渉の測定を行なった。作業遂行量は20代をピ-クとした山形をしていたが、両干渉率は対照的な変化を見せた。SIが20代を底にして逆U字型であるのに対して、RIは加齢にともない、単調に減少した。このことは、両干渉の生起に異なる機序が底在することを示している。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 箱田裕司,佐々木めぐみ: "集団用ストル-プ・逆ストル-プテスト" 教育心理学研究.

  • [Publications] 箱田裕司,佐々木めぐみ: "集団用ストル-プ・逆ストル-プテストー加齢による効果ー" 心理学研究.

  • [Publications] 箱田裕司,佐々木めぐみ: "集団用ストル-プ・逆ストル-プテストー精神分裂病と逆ストル-プ干渉ー" 心理学研究.

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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