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1990 Fiscal Year Annual Research Report

画像的コ-ド化と言語的コ-ド化間の相互作用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63510063
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

箱田 裕司  九州大学, 教養部, 助教授 (50117214)

Keywordsストル-プ干渉 / 画像的コ-ド化 / 言語的コ-ド化 / 発達 / 精神分裂病 / 逆ストル-プ干渉
Research Abstract

ストル-プ干渉の存在は、50年以上も前から知られているが、その成立機序については必ずしも明確にはされていない。本研究では、ストル-プ干渉、逆ストル-プ干渉について画像的コ-ド化と言語的コ-ド化の相互作用という視点からアプロ-チし、その成立機序について解明することを試みた。
両干渉の生起機序の違いを検討するために、今年度は、前年度の研究に引続き両干渉の発達的変化を調べた。集団用ストル-プ・逆ストル-プテストを用いて、7歳から96歳の被験者を対象に両干渉の測定を行なった。作業遂行量は20代をピ-クとした山形をしていたが、両干渉率は対照的な変化を見せた。SIが20代を底にして逆U字型であるのに対して、RIは加齢にともない、単調に減少した。このことは、両干渉の生起に異なる機序が底在することを示している。
さらに、選択的注意に障害があるとされる精神分裂病患者を被験者として、集団用ストル-プ・逆ストル-プテストを用いて、遂行作業量ならびに両干渉率を測定し、さらに精神科医による日常の行動観察、及び看護婦の介護必要度の評定結果と比較した。この結果、精神分裂病患者と健常者との比較では、作業量ならびに両干渉率において健常者が優れているということ、さらに逆ストル-プ干渉率と精神分裂病患者の行動傾向、特に衝動の統制度との間に密接な関係があることが明らかになった。
63年度、平成元年度、そして今年度研究成果を総合的に考察し、ストル-プ・逆ストル-プ干渉の生起機序についてモデルを立てると共に、これまでの成果を論文として発表した。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 箱田 裕司: "集団用ストル-プ・逆ストル-プテストー反応様式,順序,練習の効果ー" 教育心理学研究. 38. 389-394 (1990)

  • [Publications] 箱田 裕司: "「新ストル-プ検査」における二種の干渉と反応様式" 九州大学教養部カウンセリング論集. 5. 66-78 (1991)

  • [Publications] 佐々木 めぐみ: "逆ストル-プ干渉と精神分裂病" 心理学研究.

  • [Publications] 箱田 裕司: "加齢に伴うストル-プ・逆ストル-プ干渉の対照的変化" 心理学研究.

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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