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1988 Fiscal Year Annual Research Report

不安の発現メカニズムに関する行動薬理学的研究

Research Project

Project/Area Number 63510083
Research InstitutionCentral Institute for Experimental Animals

Principal Investigator

高田 孝二  (財)実中研, 前臨床医学研・精神薬理部, 主任研究員 (70100930)

Keywords不安 / βCCE / 薬物弁別 / ベンゾジアゼピン受容体 / セロトニン神経伝達 / アカゲザル
Research Abstract

不安の発現メカニズムを動物で検索する目的で、成熟アカゲザル2頭を用い、2レバー選択餌強化事態で不安惹起物質類縁化合物であるβCCEと溶媒との間の弁別行動形成を試みた。実験では、食餌制限を施したサルをモンキーチェアに固定して左右2個のレバーのついたオペラント実験箱に入れ、初めにレバーひとつを取り外した1レバー条件でfixed ratio(FR)30で反応が安定するまでレバー押し訓練を行ない、ついで2レバー条件で弁別訓練を行なった。ここではセッション開始前の投与(皮下)がβCCEであった場合は右側の、生理食塩水であった場合は左側のレバー押し反応に対しFR30で餌ペレットを与えた。他の1頭ではこのレバーの随伴性を逆にした。訓練用量として、弁別可能である事が既に知られている。βCCE・HCl 0.056mg/kgを用いて訓練を行なったが、2頭とも弁別の兆しが見られなかったため、用量を0.1mg/kgに増量し、ついで0.32mg/kgで訓練した。これらの用量においても弁別の形成が認められず、また反応率も変化しなかったため、薬物をfree baseに換え、1mg/kgを与えたところ、1頭では反応が著しく抑制され、他の1頭では発声、脱糞などの情動反応がみられたため、訓練用量を0.56mg/kgに減じた。この結果2頭とも約20セッションで弁別が認められ、1頭ではβCCE0.56mg/kgの効果は0.032mg/kgで消失することがわかった。他の1頭では薬物セッションで反応抑制がみとめられたため、用量をさらに0.32mg/kgに減じて再訓練した。この後、累積用量でテストを行なうため1セッション多数試行での訓練を開始した。今後般化・拮抗テストによりβCCE弁別効果発現にかかわるセロトニン神経系の役割について検討する予定である。このための薬物は2頭分購入済であるが、2頭のデータでは論文として受理されないことがあるため、匹数増加を含めた実験拡大の計画により平成元年度科学研究補助金を申請中である。

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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