1988 Fiscal Year Annual Research Report
映像社会学の基礎的・応用的研究(ビデオ・コミュニケーションを中心に)
Project/Area Number |
63510114
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
亘 明志 広島修道大学, 人文学部, 助教授 (60158681)
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Keywords | ビデオ・コミュニケーション / ビデオ・システム / ビデオ分析 / 映像メディア / 映像環境 / 映像化社会 / 映像社会学 |
Research Abstract |
1.社会学および関連諸領域における映像資料の収集。撮る主体(研究主体)の問題を考えさせてくれるドキュメンタリー作品や、住民運動の中で情報交換のために用いられているビデオ資料などを収集した。しかし、研究目的で作成された映像資料の収集は困難で、文献を通して映像の位置づけを判断するほかないようだ。 2.映像環境の実態把握のために若干の聞き取り調査を行った(東京、広島)。 3.ビデオ・システムを利用した社会学的フィールド調査。 (1)広島市安佐北区高陽町での塾教育を通した子どもの実態調査。被調査者の協力もあって、授業の定点観測、子どもの生活空間などについての興味深い映像資料を得ることができた。 (2)確認・糾弾会のビデオ分析。従来から継続して行っている研究であるが、今回の研究計画の一環に組み入れることで、大幅な研究の進展をみることができた。 (3)山口県新南陽市でのフィールド調査。被差別部落地域、学習会の様子などをビデオで撮影。 4.他の研究者が行っている参与観察等の研究状況をビデオ撮影(神奈川県、千葉県、沖縄県等)。研究方法についての関心からではあったが、短期間での撮影のため、映像研究資料としては不十分。 5.「在日韓国・朝鮮人問題をめぐる社会学的研究」(総合研究(A)、研究分担者)と結合した映像社会学的研究。民団サマーキャンプ、集会などのビデオ撮影を行った。 6.「身ぶりコミュニケーション」をテーマにした簡単なビデオ・コミュニケーション実験を行った。
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