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1988 Fiscal Year Annual Research Report

工芸産業の教育文化史的研究ー技術伝承の類型比較ー

Research Project

Project/Area Number 63510152
Research InstitutionThe University of Aizu Junior College Division

Principal Investigator

佐田 玄治  福島県立会津短期大学, 一般教養科, 教授 (00083098)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 篤信  福島県立会津短期大学, 一般教養科, 助教授 (30091094)
Keywords染織文化 / 地域類型
Research Abstract

科学研究費補助金(一般研究C)交付申請書記載の「研究の目的」によれば、「伝統産業の地域文化史的な類型比較によって……旧来の経済利潤追求型の因果関係……に留まらず……文化価値創造型」からの再検討が本研究の狙いであった。そのためには、「産業の科学化と同時に、工業の芸術化への志向」というパラダイムの変質をさえ辞さないというのは、昭和63年9月「経営哲学学会全国大会」での、「麻布経営文化ー東北・南西日本の比較ー」と題する研究代表者の報告に、試論として提供したところである。
そのための「研究実施計画」にしたがう研究対象と方法を隅なく調査することによって、大要つぎのことが証明された。
1.伝統の近代化とは手仕事の単なる機械化の謂いではない。
2.にもかかわらず、オリジナルが無くてはレプリカは在りえないし、レプリカとはコピーであって贋作ではない。
3.一口に染織文化といっても、染めと織りとはわけて考えるべきである。白布地に色もの絣りを主体とする雪晒し(越後上布)の技法もあれば、紺地を主体とする飛白を砧打ち仕上げをする(宮古上布)手技もある。
4.日本文化それ自体は地域的=エコロジカルであって、社会的にも歴史的にも相対的である。
5.したがって、技術伝播という異文化接触は南から、というのはひとつのステレオ・タイプであって、北からの、文化人類学でいう中の文化の先島への逆移入もありうる。(宮古上布絣締機の奄美大島紬からのヒントや越後からの技術移転の例)渡来文化も時空のスパンを広げると土着となりうる。
6.国の補助金行政の一律化には問題がある(日仏文化サミット提言)。

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Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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