1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63520024
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
澤井 裕 関西大学, 法学部, 教授 (80067511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 真一郎 関西大学, 法学部, 助教授 (40114615)
千藤 洋三 関西大学, 法学部, 教授 (00067729)
長田 真三郎 関西大学, 法学部, 教授 (90067710)
国府 剛 関西大学, 法学部, 教授 (00067597)
月岡 利男 関西大学, 法学部, 教授 (30077995)
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Keywords | 立法政策 / 土地利用 / 法意識 / 正当事由 / 資料改定方式 / 借地借家の紛争処理 / 借地借家関係終了時の利害調整 / 借地借家の継続保障 |
Research Abstract |
(1)「借地・借家法改正に関する問題点」(法務省民事局参事官室)の提起した立法課題を検証し、借地借家関係の変貌と多様化の実態を明らかにするため、大阪を中心とする近畿圏における借地借家の当事者、専門家、関係業界を対象とする「意向聴き取り調査」を終えて、その整理・分析作業に一応の区切りをつけることができた。 (2)(1)の分析作業のため、全国九地域における調査結果と大阪地域における調査結果との比較検討を試みることによって、その異同を明らかにすることにつとめた。 (3)(1)の「意向調査」をベースにして、大阪地域における特徴的な点につき、全大阪借地借家人組合連合会との間に意見交換をおこない、調査では十分汲み取れなかった借主側の意向を補足確認するとともに、借地借家関係の現況把握をより精確なものとすることにつとめた。 (4)借地借家法の改正について、現下の立法課題を明らかにし、その解決策をどこに求めうるかを検討する準備作業として、内外の土地利用(都市)計画制度について概要を整理することにつとめた。 (5)土地利用制度の一環としての借地借家法と都市における各種利用計画制度との関連を基本的レベルにおいて明らかにし、両者の関連するところに現れている問題点を確認するため、都市法に造詣の深い五十嵐敬喜弁護士(東京弁護士会)を招いて、報告を求め、意見交換を行った。 (6)法制審議会民法部会において去る二月二八日に了承された「借地借家法改正試案」に集約された問題点について、より具体的にその立法課題を明らかにすることが、当共同研究にとっての次の課題である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 澤井裕: 「失火責任の法理と判例」. 281-330 (1989)
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[Publications] 国府剛: 判例タイムズ(4月5日増刊号). (1989)
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[Publications] 月岡利男: 名城法学別冊本城先生還暦記念号. 1-35 (1989)
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[Publications] 澤井裕、国府剛、永田真三郎、千藤洋三、早川真一郎、月岡利男: 「借地、借家関係における紛争処理方式に関する調査・研究」(借地借家制度調査会・住宅総合センター)所収. (1989)