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1988 Fiscal Year Annual Research Report

賃金決定・労働市場組織化におけるわが国職能別組合の現代的可能性

Research Project

Project/Area Number 63530028
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

下山 房雄  九州大学, 経済学部, 教授 (70017820)

Keywords職能別組合 / 日本音楽家ユニオン / 労働市場 / 横断的労働市場
Research Abstract

(1)職能的結集に依拠しながら、なんらかの労働組合機能を果たしている組織として、日本音楽家ユニオン、新運転、観光労連、電算労を選択し、聞き取りおよび資料収集を行った。
(2)日本音楽家ユニオンメンバーのうち、オーケストラ、合唱団専属の者を企業別組合的労働組合員として除外し、他の部分、つまり横断的労働市場に属する部分を対象に、アンケート調査を行った。2月末日までにコンピューターに打ち込みを完了した393通の集計結果のうち、特徴的事実を紹介すれば、以下の如くである。
(1)3割の人が、職業音楽家以外の前歴を有する。その9割は音楽に関係のない仕事であり、前歴の経験年数4年未満が半分である。また音楽関係の学歴の無い人は45%いる。この職能の入職のルートは様々だ。
(2)七割は演奏、1/4は教授業が「主な仕事」であった。前者の仕事の場所については、コンサート、パーティーなどの興業が41%、ダンスホール、キャバレー、クラブなどのハウスが32%、テレビ、レコードなどのスタジオが13%、であった。フリーの稼働日数について記入のあった人は6割弱、そのうち半分弱が18日以上稼働出或る。レギュラーについての記入者は4割弱で、うち6割強が20日以上出勤の仕事であった。
(3)主な仕事受注先での最多は「仲間のミュージシャン」29%であって「インペク業者」「制作者直接」は各2割、「バンドリーダー」1割。
(4)受注の維持・拡大のため「仕事の範囲を広げる」ことについて、しばしばあることが多いのは、地域の拡大と音楽ジャンルの拡大で各2割を占め、時々ありが多いのは地域拡大と安い単価の仕事をとるの両者でともに36%であった。
(5)「働きがい」を感じる人の割合は7割でやはり高いが、仕事不安定、低賃金、年金・退職金・ボーナスなしは過半の人の「悩み」である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 下山房雄: 九州大学経済学会「経済研究」.

  • [Publications] 下山房雄: 九州大学経済学会「経済研究」.

  • [Publications] 下山房雄: 九州大学経済学会「経済研究」.

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Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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