1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63530057
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
平田 光弘 一橋大学, 商学部附属産業経営研究施設, 教授 (40017489)
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Keywords | 国際化戦略 / 世界化 / 現地化 / 国際分業 / 経営理念 / 円高対応 / EC市場統合 |
Research Abstract |
1.本年度は、研究の重点を欧州に置き、欧州自動車企業の国際化戦略と世界化について、研究を進めた。その研究成果の概要は、以下のとおりである。 〈1〉民族系9社(VW、D・ベンツ、BNW、RG、ルノー、プジョー、ファイアット、ボルボ、セアト)のうち、国際化戦略を展開していないメーカーは、BMW、RG、セアトの3社である。 〈2〉筆者は世界化の条件として、(1)現地生産の強化、(2)国際分業体制の構築、(3)製品・技術・経営手法の海外適応、(4)国内での高度な技術所有、(5)明確な経営理念、(6)企業としての強み・独自性・個性を考えている。筆者の分析結果によれば、VWは(1)(2)(3)(4)、D・ベンツは(1)(3)(4)(5)(6)、ボルボも(1)(3)(4)(5)(6)、ルノー、プジョーは(1)(3)(4)、フィアットは(1)(2)(3)(4)、BMW(3)(4)(5)(6)、RG、セアトは(3)(4)の各条件をみたしている。 2.昨88年6月に、D・ベンツ、VW、西独フォードの各本社を訪問し、インタビューと工場見学を行った。また日本国内では、昨年から今年にかけてトヨタ、日産、マツダ、本田、アイシン精機、関東自動車工業などの各メーカーを訪問し、インタビューと工場見学を行った。 〈1〉西独3メーカーについては、(1)各社の国際化戦略、(2)EC市場統合への対応に関して調査した。〈2〉日本の各メーカーについては、(1)各社の国際化戦略、(2)円高対応に関して調査した。〈3〉西独3メーカーの自動車づくりの精神は、工場に塵一つない清潔さであることを学んだ。〈4〉日本の各メーカーは、人間的要素を職場の中へいかに生かすかに努めていることを学んだ。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 平田光弘: Discussion Paper. No.133. 1-50 (1988)
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[Publications] 平田光弘: Hitotsubashi Journal of Commerce & Management. No.23. 1-19 (1988)
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[Publications] 平田光弘: 商学論究. 36-4. 1-21 (1989)
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[Publications] 平田光弘: 機械輸出. 36-1. 62-75 (1988)