1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63540166
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
坂口 実 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (70029388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 暉久 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (20029557)
栗栖 忠 関西大学, 工学部, 教授 (00029159)
稲垣 宣生 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (10000184)
竹之内 脩 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20029375)
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Keywords | エントロピー / 探索ゲーム / 最適戦略 |
Research Abstract |
各研究分担者が、各々の専門分野との関連で動態ゲームに関する研究を進め、その成果をもち寄って研究集会を開き、検討の上さらに共同研究を重ね、動態ゲームの種々のモデルについて解の特性を把握した。 以下はそれらのうちの一部である。 1.ポーカーは最も簡単な不完備情報ゲームとして興味がある。ここでは連続モデルの2人1段スタッドポーカーについて各プレーヤーが自分の札を知ることの他に、外部から相手の札についての付加的情報がえられるときに、ゲームの解はどうなるか?を、High-Hand WinポーカーとLa Relance ポーカーについて解析する。付加情報を得ることの有利さは情報の不確実性が小さい程大きいことを示した。 2.独立確率変数列が、ある崩壊時刻を境にして、突然にそれ以後別の独立確率変数列に変わる。その崩壊時刻が幾何分布をもつ確率変数であるとき、最適逐次確率配分を求めた。 3.エントロピー的に均衡している3ーブランド市場から第3番目のブランドが出ていったら、その均衡はどう変わり、残された2ーブランド市場におけるシェアはどうなるか?最大エントロピー原理によるエントロピー解析を試みて興味ある結果を得た。 4.自由意志で隠れた目標物の位置についての情報を、できるだけ多く得ようとする情報探索問題を、目標物と探索者の2人0和ゲームとして定式化し、解の性質および解を求める逐次法を得た。 5.2人の探索者がそれぞれ別の目標物を捜しているが、互いに相手の投入努力が自分の探索の邪魔をするような状況のもとで、相手より早く発見しようとするモデルの最適戦略の諸性質を導出した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Sakaguchi: Math.Japonica. 33. 587-607 (1988)
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[Publications] M.Sakaguchi: Math Japonica. 33. 777-800 (1988)
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[Publications] M.Sakaguchi: Math.Japonica. 33. 931-941 (1988)
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[Publications] M.Sakaguchi: Math.Japonica. 33. 943-955 (1988)
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[Publications] T.Nakai: J.Operations Research Society of Japan. 31. 335-351 (1988)
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[Publications] T.Nakai: J.Information and Optimization Sciences.