1988 Fiscal Year Annual Research Report
人工衛星位置決定装置による標高の高精度決定に関する研究
Project/Area Number |
63540306
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
神沼 克伊 国立極地研究所, 研究系, 教授 (90012921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 和雄 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (80132710)
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Keywords | GPS / 人工衛星測位 / 衛星ドップラー測量 |
Research Abstract |
1.GPS受信器(SONY GTT-3000)より得られるGPS衛星データをミニコンピューター(HAITAC E-600)を用いて集録するソフトプログラムを作成し連続集録テストを実施した。システムの主な概要は以下の通りである。 (1)計測位相はL1(1.52GHz)周波数一波である。 (2)GPSシステム時計の毎10正秒に同期した4チャンネル(4衛星)データを1EEE-488インターフェイスによりE-600へ転送する。 (3)磁気テープ駆動装置2台を切り換えて使用することにより約36時間の無人でひた集録が可能になった。 2.同型のGPS受信器とディジタルカセットデッキ(TEAC MT2GP)を使用した集録装置も作成した。位相データ集録を1.のシステムと同期させることができる。 3.1.及び2.の準備のもとに1988年12月14日極地研究所A点及び国土地理院内人工衛星観測点No.5との間でGPS同時受信(干渉即位)実験を行った。 4.SV8、 SV12のstatusがunhealthyなため4衛星同時受信は不可能であったが、受信衛星の組み合わせを変えて3衛星同時受信データカセットを2ペア得ることができた。 5.予察的な解析結果によると基線長の再現性は5cm(〜1ppm)程度であり一波受信器による結果としは妥当な範囲と思われる。 6.上記受信点間ではNNSS二波受信器によるトランスロケーション実験(1984年5月19-26日)が既に行われている。又、東京測地系におけるB,L,H値が既に求められている基準点でもある。 7.1989年度は従来の測地測量、衛星ドップラー測量、GPS干渉測位法3者による基線長比較を行う。準拠座標系変換についての考察も行う。そして基線長の収束誤差が標高の収束誤差にどのように反映するか調べる。
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