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1988 Fiscal Year Annual Research Report

大気中のメタン及び一酸化炭素の広域分布特性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63540307
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

中澤 高清  東北大学, 理学部, 助教授 (30108451)

Keywordsメタン / 一酸化炭素 / ガスクロマトグラフィー / 温室効果 / 気候変動
Research Abstract

ガスクロマトグラフィーを高精度のCH_4及びCo濃度の分析に供すべく改造を行ない、相対精度を1ppbまで向上させた。また、サンプリングラフスコからガスクロマトグラフィーへ試料空気を導入するために、死容積の小さい試料導入計を製作した。標準ガスは空気ベースとし、長期間にわたる濃度の統一を計るために、第一次基準、第二次基準、作業基準の三段階にクラス分けした。濃度の絶対値は重量法を用いて決定し、精度は1.6ppbと推定された。三段階に分けられた標準ガスを相互比較することによって、それぞれのガスの濃度が今日まで安定していることを確認した。なお、本研究で使用しているサンプリングフラスコに濃度既知の試料空気を充填し、長時間保存した後分析した結果、試料の濃度変化は無視できることが分った。
以上で述べたシステムを用いて、太平洋上(55N-39S)、日本上空(高度0〜11Km)及び昭和基地(69S)から系統的に集められた試料空気の分析を開始した。今日までに得られた結果を要約すると以下の通りとなる。(1)CH_4濃度は季節変化を伴ないながら約1%の年率で増加している。(2)季節変化は北半球高緯度で最も大きく、南下するに従って小さくなる。(3)日本上空における季節変化は下層で大きく、上空に行くに従って小さくなり、対流圏上部で再び大きくなる。(4)北半球中高緯度と南極域とのCH_4濃度の年平均値の差は約130ppbにも及ぶ。(5)COについてはデータのばらつきが大きく、明瞭な経年増加が季節変化は今のところ見い出せない。

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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