1988 Fiscal Year Annual Research Report
DNAとの動的相互作用解析を目的とした^<13>C標識DNA結合蛋白質の全合成
Project/Area Number |
63540425
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
相本 三郎 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (80029967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 勲 北海道大学, 理学部, 助教授 (70093052)
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Keywords | DNA結合タンパク質 / 安定同位体標識 / ペプチド合成 / タンパク質の化学合成 / DNAータンパク質相互作用。 |
Research Abstract |
B.stearothermophilusのHUタイプDNA結合タンパク質と2本鎖DNAとの相互作用の様式を解明するために以下の実験を行った。 1.安定同位体で標識されていないB.stearothermophylusのHUタイプDNA結合タンパク質の合成 アミノ酸90残基よりなるDNA結合タンパク質の化学合成について検討し、独自のタンパク質合成法を開発し、その合成に成功した。 2.安定同位体で標識する部位の検討 2本鎖DNAは、DNA結合タンパク質と80位と83位のLys残基および58位と61位のArg残基を介して結合していると考えられており、まずこの部位を安定同位体で標識したタンパク質を合成することとした。また、Lysの3位、18位、19位、23位により構成される面、Lysの38位と41位で構成される面でのタンパク質とDNAとの相互作用の有無を調べるため、これら2つのグループのLysがそれぞれ標識された物を合成することとした。なお安定同位体としては、当初の予定を変更し、相互作用を直接調べることのできる^<15>Nを導入することとした。 3.安定同位体標識アミノ酸誘導体の合成 LysおよびArg側鎖の窒素を^<15>Nで標識した誘導体の合成法について検討した。その結果、独自の方法を開発することにより、極めて効率良くアミノ酸誘導体を合成することができた。 4.安定同位体標識タンパク質の合成 筆者らの開発した方法により特定の部位のLysあるいはArgを標識したタンパク質が合成できた。 5.DNAータンパク質相互作用の検討 NMRを用いて今後両者の相互作用の詳しい検討を行う予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Saburo Aimoto: Peptide 1988.
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[Publications] Hironobu Hojo: Peptide Chemistry 1988. 97-102 (1989)
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[Publications] Saduro Aimoto: Chemistry Lett.
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[Publications] Hironobu Hojo: Bull.Chem.Soc.Jpn.