• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1988 Fiscal Year Annual Research Report

緑藻におけるピレノイドの生理的役割

Research Project

Project/Area Number 63540541
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

岡田 光正  東邦大学, 理学部, 教授 (80057629)

Keywords光合成 / 炭酸固定 / スビスコ / 緑藻 / オオハネモ / 免疫細胞学
Research Abstract

これまでに、ピレノイドの主成分が光合成の炭酸固定酵素であるリブロース1、五-二燐酸カルボキシラーゼ(RuBisCO)であるとの報告がなされているので、本年は免疫学的手法と生化学的手法で調べた。
1)酵素抗体法による研究
(1)RuBisCOの大サブユニットのモノクローナル抗体を作り、葉緑素体に反応させたところ、ピレノイドとその周囲のデンプン粒の表面に強い反応が現れた。ストロマ中の存在量は少なかった(論文1)。
(2)藻体の場所による違い
主枝の葉緑体に較べ、羽状枝のものではピレノイドを囲むデンプン粒の周囲に反応が強く見られた。
(3)培養条件の違いによるRuBisCOの局在の違い
暗所においた羽状枝ではピレノイドが染まらず、デンプン粒の周囲が濃く染色された。成熟した羽状枝の葉緑体ではピレノイドもその周囲も染まらなかった。
2)免疫電顕法による研究
(1)金ラベルした抗体を用いて、ピレノイドとストロマ中のRuBisCOの量比をより正確に測定した。葉緑体の断面の単位体積あたりの量比は、ピレノイドとストロマ部分で約3:1であった。
(2)ストロマ中でのRuBisCOはチラコイド膜に接して存在しているように見えた。ストロマ中のRuBisCOの量比が、以前に実際に葉緑体全部とピレノイドから別々にRuBisCOを抽出して較べた値より大きかった事は、免疫電顕法で検出したストロマ中のRuBisCOの多くは、チラコイド膜に固定されていることを示唆している。
3)高張液とエーテルを用いて調整した生のピレノイドにはRuBisCO活性とジアホラーゼ活性が検出された(論文2)。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] H.Kajikawa・M.Okada・F.Ishikawa・Y.Okada・K.Nakayama: Plant Cell Phystol. 29. 549-556 (1988)

  • [Publications] Y.Okabe・M.Okada: Plant Cell Phystol. 29. 89-96 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi