1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63550130
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
増田 渉 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (80143816)
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Keywords | 超音速流れ / 反応性流れ / レ-ザ- / 化学レ-ザ- / 一酸化炭素 |
Research Abstract |
超音速流CO化学レ-ザの流れ場にO_2、N_2O、CO、Arなどを注入し、流れの混合を促進するとともに、分子振動緩和の衝突対としての小信号利得係数におよぼす効果を調査した。これらのうちArは衝突対としての効果は低いことが知られており、混合促進のみに効果があると考えられる。これらの気体の注入による混合促進の効果は流れ場の化学発光を観察することにより行った。気体の注入は明らかに混合を促進し、いずれの気体の場合も小信号利得係数のピ-ク値を増大させた。しかし、流れ場の温度上昇も同時にもたらす結果、小信号利得係数は下流方向に急激に減少した。O_2の注入は化学反応を促進する結果、多量のCO分子を生成し、小信号利得係数のピ-ク値はArの場合より大きくなるが、その増大と減少は極めて急激となる。これに対して、COやN_2OはP_8(12)枝遷移の利得はO_2の場合と同様の効果をもたらすが、P_6(12)枝遷移についてはピ-ク値の増大をもたらすとともに、減少速度の増加は大きくない。これらのことから、注入気体の振動緩和効果が超音速流CO化学レ-ザ-におよぼす効果が極めて大きいことが明らかとなり、注入気体を適当に選択すれば各遷移枝からのレ-ザ-出力を制御しうることが示された。またO_2の注入効果の測定から、混合方式を更に改善することよってレ-ザ-出力の増大を期待しうることが明らかとなった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 増田渉,白石和彦,佐藤正史: "超音速流CO化学レ-ザ-の流れ場の観察と利得の測定" 日本機械学会論文集. 55. 3697-3702 (1989)
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[Publications] W.Masuda and H.Hiraide: "Numerical Analysis on the Reaction Zone Structure of a Supersonic Flow CO Chemical Laser" JSME Int.J.32. 605-612 (1989)
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[Publications] W.Masuda,S.Sasagawa and M.Tohyama: "Numerical Simulation for the Power of a Supersonic Flow CO Chemical Laser Using a Leaky Stream Tube Approach" JSME Int.J.
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[Publications] W.Masuda,M.Ikarashi and K.Shiraishi: "Measurements of Small Signal Gain Coefficients of a Supersonic Flow CO Chemical Laser" JSME Int.J.
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[Publications] W.Masuda and H.Hiraide: "Investigation on the Theoretical Modeling of a Supersonic Flow CO Chemical Laser" JSME Int.J.