1988 Fiscal Year Annual Research Report
都市ごみ消却炉における燃焼排ガスの接触還元脱硝法に関する基礎研究
Project/Area Number |
63550171
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
森棟 隆昭 東京都立大学, 工学部, 助手 (90094284)
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Keywords | 都市ごみ焼却炉 / 排ガス / 浄化 / 窒素酸化物 / 触媒脱硝法 / 反応温度 / アンモニア / 脱硝率 |
Research Abstract |
63年度は主として以下の項目について研究を進めた。 (1)脱硝シミュレータの製作 空気送風機、加熱器、ガス混合器、蒸気ボイラ、触媒槽及び排風機から成る脱硝シミュレータを製作し、混入ガスとしてNO_X,SO_X,HCl,NH_3,CO_2やH_2Oを添加できるように設定した。触媒としては、油だきボイラ用として実績のあるチタン系(V_2O_5ーTiO_2)を用い、充填層とした。測定系は、温度測定用の熱電対、炭酸ガス濃度自動測定機、硫黄酸化物濃度自動測定機、ガス検知管、窒素酸化物濃度自動測定機(63年度設備備品費で購入)などから成っている。 (2)脱硝性能実験 都市ごみ焼却炉の排出ガスを想定したモデルガスとして、NO_x120ppm、CO_29%程度、O_215〜19%(実ガスより高濃度)、N_2残量から成るガス(50m^3n/n)をシミュレータに流し、還元剤としてのNH_3をモル比(NH_3/NO_x)=0〜1、触媒槽温度240〜250℃、SV値(触媒単位体積当たりのガス量)5000〜15000/hの条件で実験を行い、脱硝率に及ぼすNH_3モル比、反応温度及びSV値の影響を求めた。 これまでに得られた主な内容は以下のようである。 a.脱硝率80%を達成するためのモル比、SV値、触媒層のアスペクト比、滞留時間、空塔速度、線速度などの条件及びそのときの未反応NH_3の量、触媒層の圧力損失特性などを求めた。 b.焼却炉の起動、停止時に必要な触媒の低温時の活性を求めた。 なお、次年度は、触媒を実用する場合にもっとも重要となる触媒の劣化特性及び劣化触媒の再生特性についてさらに研究を進めることとしている。
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Research Products
(1 results)