1988 Fiscal Year Annual Research Report
事例べース型推論による電力回路網の構成制御方式に関する研究
Project/Area Number |
63550201
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
奥田 健三 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70125813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉永 努 宇都宮大学, 工学部, 助手 (60210738)
馬場 敬信 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (70092616)
山崎 勝弘 立命館大学, 理工学部, 助教授 (70134260)
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Keywords | 知識工学 / 電力系統 / 復旧制御 / 事例ベース型推論 / マンマシン・インタフェース |
Research Abstract |
本研究では、電力系統で広範囲にわたる停電事故が発生した場合、遮断器の開閉操作により電力回路網の構成を制御して、近隣の健全系統からの救援を得て、停電状態を復旧する際の意志決定支援システムを構築することを目的としている。 事故時復旧方式を述語論理型プログラミング言語prologを用いて、システムを構築し、各種負荷状態や系統の構成状態のもとでの停電事故に対する復旧方策の事例の収集を進めてきた。その一環として保守・点検のため系統内の一部設備が停止した状況のもとでは、電源容量や電力の通過容量が低下し、復旧のための条件がきびしくなり、復旧案を生成できない場合のあることが判明した。そこで、部分系統での負荷切り替えアルゴリズムの改善のうえ、つぎに述べる研究を行った。 1.各種条件のもとでの停電事故に対する復旧方策の事例の収集・・・負荷切替え部のアルゴリズムの改善効果が確認されたので、実規模大の電力系統について、数多くの復旧事例の収集を行なった。 2.事例ベースの設計・構築・・・前項の研究に多大の時間を費やしたので、十分な精錬まで行なうには至っていないが、文献(1)で述べた方針に基づいて進めている。 3.事例ベースに投入すべき事例の選定方法の検討・・・1項で得た事例の分析・整理を行い、事例ベースに投入する典型的な事例の抽出を進行中である。 4.マンマシン性を考慮した復旧操作の動的な表示方法の検討・・・科研費で購入したカラービットマップディスプレーを用い、かつマルチウインドウ形式で隣接する部分系統を同時に表示することにより、復旧操作に必要な情報が従来に比べ、飛躍的に理解し易くなり、かつシステムとの情報の授受が改善された。
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Research Products
(1 results)