1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63550244
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
小林 邦勝 山形大学, 工学部, 助教授 (40007191)
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Keywords | 不均一線路 / ブルーン区間 / 等化変換 / ディジタル化 / S-Z変換 |
Research Abstract |
昭和63年度の当初計画は、1.新たな不均一線路とその等価回路の導出。2.得られた等価回路に基づいて不均一分布定数回路のディジタル化をはかることであった。この1.に関連しては(1)集中定数T形ブルーン区間と均一な分布定数線路を継続接続した回路に等化変換を適用することにより、新たなT形ブルーンタイプ不均一線路と双対な関係にあるπ形ブルーンタイプ不均一線路とその等価回路も導くことができた。これらの成果をIEEETrans.MTTに投稿すべく現在準備中である。また、(2)これらT形およびπ形ブルーンタイプ不均一線路は、特性インピーダンス分布の変化が単調ではなく、これまでに知られている不均一線路の形状を含む一般的なものであるため、従来の不均一線路の伝送特性よりも優れた特性をもつことが期待される。次に2.に関しては、アナログ回路のディジタル化をはかるために(1)集中LおよびC素子のディジタル化と(2)分布定数線路のディジタル化に分けて検討を行っており、(2)についてはある程度の目処がついているが、(1)の集中定数素子のディジタル化をはかるためのアナログディジタル変換(S-Z変換)の関係がまだ得られておらず、引き続き検討中である。 これまでに、集中定数アナログ回路のディジタル化や分布定数アナログ回路のディジタル化のためのS-Z変換はいろいろ検討されてきているが、集中素子と分布素子の混在したアナログ回路をディジタル化するためのS-Z変換は検討されていないようであるので、数値シミュレーション等も併用して混在回路のS-Z変換の検討を行い、不均一分布表数回路のディジタル化をはかっていく予定である。
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