1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63550271
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
横井 茂樹 名古屋大学, 工学部, 助教授 (20115744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 孝美 名古屋大学, 工学部, 助手 (60183977)
鳥脇 純一郎 名古屋大学, 工学部, 教授 (30023138)
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Keywords | コンピュータグラフィックス / 画像処理 / コンピュータトモグラフィ / 3次元画像 |
Research Abstract |
本研究では整形手術の中で最も症例数が多く重要度が高い股関節部の整形手術に対し、X線CTで計測した3次元画像を利用した手術計画支援システムを開発した。股関節部の整形手術は形態的な整形というよりも安定性・動きの良さといった機能的な意味での整形が要求される。そこで、機能的な整形の評価を行える形の手術計画支援システムの開発が必要となる。この目的で本年度に開発した主な機能を以下に示す。 1.骨盤・大腿骨の自動分離 骨盤部と大腿骨を3次元画像処理を利用して自動分離を行う方法を開発した。 2.3次元表示と切断・移動シミュレーション 基本的には我々が頭蓋形成手術計画システムで開発済を機能を利用した。これにより骨の3次元表示とほとんどの切断・移動シミュレーションが可能であることを確かめた。さらに新たに追加機能として骨盤ソケット部を球状に切り出す手術に対応する機能を開発した。また、関節部内部状態を観察しやすくするため半透明表示機能も新たに開発した。 3.骨片の干渉チェック 骨片を移動させるシミュレーションにおいて移動させた結果が重なり合うかどうかの判定機構を設けた。また骨が接触するまで最大可動距離を算出しそこまで自動的に移動させる機能を設けた。 4.接触面表示 手術後の間節が安定して体重を支持できるかどうかの判定のために、骨同士の接触面を色づけして表示する機能を開発した。 以上のシステムを整形外科医にテスト利用してもらい非常に有用との評価を受けた。次年度は運動機能評価のより高度な機能を開発する。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 安田孝美: 第4回NICOGRAPH論文コンテスト論文集. 275-285 (1988)
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[Publications] Mutsuhisa Fujioka: Radiation Medicine. 6. 204-212 (1988)
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[Publications] 曽山豊: 電子情報通信学会パターン認識と理解研究会資料. PRU88-131. 49-56 (1989)
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[Publications] 横井茂樹: テレビジョン学会. (1989)
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[Publications] 横井茂樹: 計測自動制御学会誌. (1989)
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[Publications] 曽山豊: 医用電子と生体工学. (1989)