1989 Fiscal Year Annual Research Report
特殊目的計算機システム「数ふるい」とマルチ・プロセッサ-システムの研究
Project/Area Number |
63550279
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
喜屋武 盛基 琉球大学, 工学部, 教授 (90044990)
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Keywords | マルチプロセッサ-システム / 分散処理 / 数ふるいシステム / マルチタスク |
Research Abstract |
1.概要 本研究では、非ノイマン型プロセッサをもつマルチプロセッサシステムの構築を行った。そのシステムは、ノイマン型のセンタ-(ホスト)マシンの周辺に特定の処理を行う専用サブシステムを複数個配置し、センタ-マシンのOSの持つマルチタスク機能により各サブシステムへ処理を割り当てるものである。サブシステムとしては、1)連立合同式を高速に解く「数ふるいシステム」、2)デ-タ・フロ-・プロセッサを用いた画像処理システムの二つが稼働している。 2.システムの概要 センタ-マシンは、16ビットパソコンを使用し、OSはタイムシェアリングによるマルチタスク対応のOS-9/6809Level2を用いた。センタ-マシンは、1)2組の8ビット入出力ポ-トを介して、数ふるいサブシステムへの出力およびそのサブシステムからの解の受取り、2)さらに、画像処理用デ-タ・フロ-・プロセッサ間とのプログラムのコ-ドやデ-タの転送を画像メモリを介して行うようになっている。 3.得られた結果と課題 1)「数ふるいサブシステム」を用い3×3の連立合同式を解いた結果、ソフトウエアによる場合と比較して約100倍以上の高速化が可能となった。2)一方、画像処理サブシステムは、センタ-マシン間とのプログラムのコ-ドやデ-タの転送用ソフトウエアは完成している。今後は、転送速度を向上させるためにダイレクト・メモリ・アクセスによる連続転送を行うことが課題である。
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[Publications] 島真一、渡嘉敷直盛,喜屋武盛基: "「数ふるい」をサブシステムに持つマルチプロセッサシステム" 電気関係学会九州支部連合大会論文集. 820 (1989)
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[Publications] 喜屋武盛基: "連立合同式と関連問題を解くためのプロセッサ“数ふるい"のICチップ上の論理設計・製作及びプリ・ポストプロセッシング" 琉球大学工学部紀要. 38. 41-48 (1989)