1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63550296
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
細野 敏夫 日本大学, 理工学部, 教授 (60058592)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 詔二 日本大学短期大学部, 助教授 (70059872)
細野 裕行 日本大学, 理工学部, 副手 (50219193)
|
Keywords | 過渡現象 / 散乱 / ラプラス変換 / パルス波 / クリーピング波 / 磁化プラズマ |
Research Abstract |
1.完全導体円柱による電磁波の散乱現象の過渡解析を行い次の結果を得た(昭63年信学会秋季全大会、1988、1989年信学会春季全大会、1989)。 (1)sine半波パルスが入射した場合、後方散乱応答で観測されるクリーピング波の振幅は水平偏波で大きく、垂直偏波では非常に小さい。 (2)二周目のクリーピング波(TM波)は振幅が小さく検出できない。 (3)入射パルスに直流成分を含む場合、完全導体円柱の大きなインダクタンスにより、過渡現象が長く続く(TE波)。 2.誘導体球による電磁波の散乱現象の過渡解析を行い次の成果を得た(昭63年信学会、秋季全大会、1988、電学会電磁界理論研資、EMT-88、1989年信学会春季全大会)。 (1)誘電体球による複雑な応答波形について、球表面と球内部からの応答を区別した。 (2)球内部をパルス波が伝搬する行路を推定した。 3.剛体球による音波の散乱現象の解析を行い次の成果を得た(昭63年信学会秋季全大会、1988、電学会電磁界理論研資、EMT-88)。 (1)遠方におけるクリーピング波の存在を確認した。 (2)電磁波に比べて音波の方がクリーピング波の伝搬距離による減衰が大きい事を確認した。 4.磁化プラズマによる電磁波の過渡応答の解析を行い次の結論を得た(電学会電磁界理論研資、EMT-88)。 (1)磁化プラズマ中には2つの電磁波が伝搬可能でありそれぞれの群速度が異なる。 (2)2つの電磁波が伝搬する時間では、空間分布にビート波を生じる。
|
Research Products
(9 results)
-
[Publications] 伊藤彰、秋重学、日向隆、細野敏夫: 昭和63年電子情報通信学会電磁界理論部門秋季全国大会講演論文集. 分冊C-1. 1-1 (1988)
-
[Publications] 細野裕行、山崎恒樹、日向隆: 昭和63年電子情報通信学会電磁界理論部門秋季全国大会講演論文集. 分冊C-1. 3-3 (1988)
-
[Publications] 伊藤彰、湯田幸八、細野敏夫: 昭和63年電子情報通信学会電磁界理論部門秋季全国大会講演論文集. 分冊C-1. 4-4 (1988)
-
[Publications] 伊藤彰、湯田幸八、細野敏夫: 電気学会電磁界理論研究会資料. EMT-88. 117-126 (1988)
-
[Publications] 細野裕行、山崎恒樹、日向隆: 電気学会電磁界理論研究会資料. EMT-88. 107-116 (1988)
-
[Publications] 岸治彦、日向隆、細野敏夫: 電気学会電磁界理論研究会資料. EMT-88. 77-86 (1988)
-
[Publications] 秋重学、日向隆、細野敏夫、伊藤彰: 1989年電子情報通信学会電磁界理論部門春季全国大会講演論文集. 分冊2. (1989)
-
[Publications] 伊藤彰、湯田幸八、細野敏夫: 1989年電子情報通信学会電磁界理論部門春季全国大会講演論文集. 分冊2. (1989)
-
[Publications] 伊藤彰、湯田幸八、細野敏夫: 電子情報通信学会論文誌.