1990 Fiscal Year Annual Research Report
三次元性を有する小規模河床波の相当砂粒粗度に関する基礎的研究
Project/Area Number |
63550378
|
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
林 泰造 中央大学, 理工学部, 教授 (60054938)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 孝 中央大学, 理工学部, 実験講師 (00055071)
大橋 正和 中央大学, 理工学部, 専任講師 (90160598)
|
Keywords | 小規模河床波 / 小規模河床形態 / うろこ状砂漣 / うろこ状砂堆 / 相当砂粒粗度 / 小規模河床波の3次元性 |
Research Abstract |
1.昭和63年度及び平成元年度の研究に継続して河床面の安定解析及び移動床上の流れの実験を行って小規模3次元河床波の発生条件を研究し,つぎの知見を得た。 (1)ポテンシャル流れ理論を用いて導いた3次元河床波の初期増幅率kc_Iの値は,帰流砂量をGo=mU^4で近似する方がGo=m^1U^3(MeyerーPeter & Miiller型掃流砂量式Go=α[T_<*->-_<*cT>]3/2に相当する表示形)で近似するよりも,2次元河床波(l=0)及び3次元河床波の両者ともに,発生起波数は小さい方に移行し,多くの場合,実験との適合性がよくなる。(l:スパン方向の波数) (2)砂漣発生の初期には2次元河床波より1/k=0.5〜1.0の3次元河床波としての砂漣が起きやすく,このことは実験により確かめられた。(k;水路軸線方向の波数). 2.従来から得られている多くの実験・現地実測資料を再整理解析して,河床面上に形成される河床波の相当砂粗度と無次元流量q_*=g1√<(Sー1)yg^3_s>(d_s:粒径)との関係を研究し,つぎの成果を得た。 (1)無次元表面摩擦剪断力T^1_*とq_*との関係は次式で表わされる。 T^1_*=A[(sー1)q_*S]^<3/5> 2.にS;水面勾配,a=f(S)でSについての単調増加関数。 (2)前年度得られたk_s/d_s=f(T^1_*,S)の関係式をT^1_*=f((5ー1)q_*S,S)の形に表示した場合についての一般図表を作成した。 3、本研究3年間の研究を取り纏め、研究成果報告書(冊子体)を作成印刷した。
|
Research Products
(1 results)