1988 Fiscal Year Annual Research Report
運営・資料・利用からみた博物館の新たな類型化とこれに対応する新しい建築計画の研究
Project/Area Number |
63550436
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
野村 東太 横浜国立大学, 工学部建設学科, 講師 (30017884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩田 秋雄 横浜国立大学, 工学部建設学科, 助手 (40111702)
小滝 一正 横浜国立大学, 工学部建設学科, 講師 (00018045)
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Keywords | 博物館 / 美術館 / 建築計画 / 展示 / 収蔵保存 / 社会教育 / 生涯教育 |
Research Abstract |
1.昭和57〜60年度実施全国博物館調査によって、博物館の運営・資料・利用の観点から、視覚芸術系、その他の芸術系、宗教系、生活・人類学系、科学・人文総合系、科学総合系、自然・純粋科学系、応用科学・産業系、社会問題系、動物生育系、植物生育系、水族生育系の新たな博物館12分類を得た。 2.この分類のなかで、動物生育系、植物生育系、水族生育系を除く9類型について、実際の展示・調査研究・教育普及活動状況、収蔵・保存・管理活動状況、実際の活動からみた建築空間の使われ方の問題点等を訪問調査によって明らかにした。調査館数は45館である。 調査項目は、各博物館の展示部門、収蔵・保存部門、調査・研究部門教育・普及部門、管理部門の各空間(機能)について、各空間(機能)の有無どういうシステムを採用しているか、その活動内容、その空間等には建築計画上どのような問題点があるか、どう解決してるかその空間のあり方に対しての意見等についてである。 3.共通した主たる問題点を述べると、展示部門においては、展示空間不足、観覧者動線の乱れ、観覧者の休憩空間不足、展示替えスペースの不足、収蔵・保存部門につていは、解包・梱包空間・収蔵空間不足搬入・収蔵・展示準備・展示にいたる作業動線の乱れ、観覧者動線との不要な交錯、調査・研究部門にいては、その空間(機能)の絶対量の不足、管理部門との混同、管理部門との連携不十分、展示部門との連絡の悪さ、教育・普及部門については、その空間(機能)の絶対量の不足、展示空間との分離の不十分さ、管理空間については、団体使用を考慮した空間の不十分さ等がある。 今後、こうした問題をどのように解決していくべきかについて、問題をしぼって、実際の建築計画的研究を進めていく予定である。
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Research Products
(2 results)