1988 Fiscal Year Annual Research Report
都市構造転換に伴う土地利用計画システムの変化動向に関する国際比較研究
Project/Area Number |
63550437
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
小林 重敬 横浜国立大学, 工学部, 教授 (90017997)
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Keywords | イギリスの土地利用計画システム / サッチャー政権下の土地利用計画システム / UDP / SPZ / 西ドイツの土地利用計画システム / ラーメンプラン / 1987年西ドイツ建設法典 / 横浜市協議地区制度 |
Research Abstract |
.本年度はイギリスと西ドイツの土地利用計画システムの変化動向を中心に検討し、併せて我国の近年の顕著な動向に対する実証分析を試みた。 2.イギリスにおける土地利用計画システムの変化動向 (1)イギリスにおける1968年法システムを基本原則、それを担保する手段等により確認し、そのシステムの展開状況と課題を明らかにした。Structure Plan;Local Plemの二層構造システムが、大都市圏内部市街地では適用が困難であること、それに代って、様々なタイプの非法定計画が存在し柔軟に対応してることを明らかにした。 (2)サッチャー政権下の都市計画システムを、その中心的考え、制度改革の具体、さらにそれら新計画システムが実際にどのように適用され始めているのかを、UDC、EZ、UDP、SPZ等の項目毎に検討を加えた。 3.西ドイツにおける土地利用計画としての変化動向 (1)西ドイツにおける1960年法システムを基本原則、それを担保する手段等により確認し、そのシステムの展開状況と課題を明らかにした。F-PlanとB-Planよりなる二層構造システムが、とくに内部市街地の適用において限界があること。それに代って、F-PlanとB-Planの中間的プランや、ラーメンプラン等の柔軟な非法定計画が存在することを明らかにした。 (2)1987年の新建築法典の制定による土地利用計画システムの変化動向を明らかにし、内部市街地における柔軟な計画システムの組み込み、郊外部における厳格な土地利用規制システム適用を明らかにした。 4.我国の新しい土地利用計画システムについて、国レベルでは再開発地区計画制度、自治体レベルでは横浜市の協議地区を対象に検討した。
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