1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63550513
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大谷 利勝 日本大学, 生産工学部, 教授 (00059263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 和義 日本大学, 生産工学部, 専任講師 (10060104)
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Keywords | 感光性樹脂 / 紫外線照射 / 硬化層厚さ / 硬化反応熱 / 温度上昇ピーク / 積層模型 |
Research Abstract |
感光性樹脂による金型模型の製作の基礎的な研究として、上部に2kwの水冷式超高圧水銀灯を有する紫外線露光装置を新たに製作し、感光性樹脂模型の硬化層に高低差を有る模型の製作に関する研究を行った。現状の装置で高低差を有する模型の製作法はいくつか考えられるが、本年度は複数の第2原図を用い、硬化層を1層づつ積層させる方法で行った。 本法は、第2原図を透して感光性樹脂に紫外線を照射し、一定の硬化層が得られた後他の第2原図に交換するとともに硬化した樹脂の上に更に新たな樹脂を流し込み積層した。積層する場合、第1層、第2層……と積層する場合n層目を積層する際には、n-1層の表面まで完全にn層の硬化が到達していないと剥離するので、硬化層厚さがどこまで進行しているかを確認する必要がある。一般的には紫外線の照射時間で制御する方法が行われている。しかし、水銀灯の初期照度にバラツキが有るため、紫外線照射時間を一定にした場合、硬化した樹脂の厚さにバラツキが生じることが認められた。 感光性樹脂に紫外線を照射すると、硬化時に発熱反応により温度変化が生じるので、本年度購入したハイブリッドレコーダを用い、表面より1、2、3mmの位置に熱電対を挿入し温度測定により硬化層厚さを制御することを試みた。同一条件で数回実験した結果、熱電対の挿入位置が表面から1mmの場合、温度上昇ピーク時の硬化層厚さが2mm一定となった。しかし、この時の照射時間は180〜240秒とバラツキが認められた。この結果を基にして熱電対の挿入位置を1mmとし、温度上昇ピーク時に紫外線照射を中断し、第2原図を交換し樹脂を積層した。図1にこのようにして試作した模型の一例を示す。
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Research Products
(1 results)