1988 Fiscal Year Annual Research Report
銅及び鋳鉄の凝固時における水素による気孔生成に及ぼす合金成分の影響
Project/Area Number |
63550514
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
加藤 栄一 早稲田大学, 理工学部材料工学科, 教授 (30063233)
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Keywords | 鋳鉄 / ガス欠陥(ブローホール) / 水素 / 微量合金成分 |
Research Abstract |
鋳鉄溶湯(C:3.31%,Si:1.88%)を直接石英管に吸引凝固する方法を用いて、鋳鉄中の微量成分の水素気孔に及ぼす影響について実験を行なった。本実験方法は、雰囲気中の水素分圧を一定値に設定することによって凝固直前の溶湯中の水素量を任意にコントロールできるという特長を有する。凝固資料形状は、外径約6mm長さ約40mmであった。吸引する溶湯の温度は1350℃であった。図1〜図3に気孔発生状況に及ぼす雰囲気中の水素分圧及び添加元素濃度の影響を示す。 (1)A1の影響:白鋳鉄の場合、A1無添加の場合と比較して気孔の発生状況に大きな変化はなかった。(図1)一方(図2) (2)Tiの影響:白鋳鉄のみについて実験を行なった。気孔の発生状況はA1の添加と同様な結果が得られた。 (3)AiとTi(0.09%)が共存した場合:ねずみ鋳鉄について実験を行い、A1濃度が0.12%以下においては気孔生成が促進されることが見いだされた。 (4)Bi、Te、S添加の影響:これらの元素の影響はすべて白鋳鉄について実験を行い、気孔生成を促進する結果が得られた。図3に代表例としてTeの影響を示す。
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Research Products
(1 results)