1989 Fiscal Year Annual Research Report
アモルファス金属のガス反応による担持触媒超微粒子の生成とその触媒能
Project/Area Number |
63550525
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木村 久道 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (00161571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増本 健 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (20005854)
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Keywords | アモルファス金属 / 触媒 / 高活性 / 酸化処理 / 超微粒子 |
Research Abstract |
本年度は、前年度の知見に基づいて作製した新規なアモルファス合金触媒材料を用いて、下記の研究と新しい触媒用アモルファス合金の開発を行った。 (1)Ni-Zrアモルファス合金によるCo水素化反応;種々のNi-Zrアモルファス合金を表面改質して作製した触媒材料の活性は、Ni_<50>Zr_<50>、Ni_<67>Zr_<33>合金において向上がみられた。この時の表面積は、初期の0.05^<m2>/gから70^<m2>/gになっており飛躍的に増大していることが判った。(2)Ni-希土類金属系アモルファス合金触媒によるメタノ-ル分解反応;Ni-(Sm、La、Pr、)アモルファス合金を種々の前処理により作製した触媒材を用いて、メタノ-ル分解反応を行ったところ、Ni-La系アモルファス合金を出発原料として作製した触媒材が他の系より非常に高活性であることが判った。(3)Zr-貴金属(Pd、Pt)アモルファス合金触媒による水素化反応;Zr-貴金属(Pd、Pt)アモルファス合金を原材料として新しいタイプの触媒材の作製を試み、これを用いてベンゼンの水素化反応を行うと活性は原材料よりも著しく向上することが判った。(4)水素酸化触媒用アモルファス合金の開発;Zr-(Mn、Fe、Co、Cu)アモルファス合金を種々の前処理により作製した触媒材を用いて、水素年少試験を行ったところ、Zr-Co系アモルファス合金を出発原料として作製した触媒材が他の系より非常に高性であることが判った。(5)光触媒材料としてのチタン基アモルファス合金粉末の作製;超急冷回転電極法で作製したTi_<65>Co_<20>Si_<15>アモルファス合金粉末を前処理して作製した触媒材は、同組成の結晶合金よりも4〜5倍と高い活性を示した。(6)急冷TiおよびAl基非平衡触媒材料の開発;各種の触媒材料として、液体急冷法によりTi-Cu-TM(TM=遷移金属)およびAl-Si-TM非平衡合金を作製し、構造、組織、熱的安定性などを調べた。
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[Publications] A.INOUE,T.KOMURA,J.SAIDA,M.OBUCHI,H.M.KIMURA and T.MASUMOTO: "Production of Flaky Amorphous Alloy Powders in Co-Si-B system by a Two-Stage Quenching Techniqueof Cas Atomi-Zation and Centrifugal Spinning" International Journal of Rapid Solidification. 4. 181-195 (1989)