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1988 Fiscal Year Annual Research Report

二次元における高分子の相溶性の研究

Research Project

Project/Area Number 63550664
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

川口 正美  三重大学, 工学部, 助教授 (30093123)

Keywords二次元における高分子 / 混合高分子膜 / 相溶性 / 表面圧 / エリプソメーター
Research Abstract

固体状態、すなわち三次元において相溶するポリエチレンオキシド(PEO)とポリメタクリル酸メチル(PMMA)および非相溶のポリ酢酸ビニル(PVAc)とPMMAのそれぞれの混合高分子膜を空気ー水界面に拡げ、種々の混合組成でその濃度を変化させて表面圧測定を行った。一方、エリプソメーターにより空気ー水界面に拡げたPEOとPMMA混合膜について測定を行った。
表面圧ー表面積(πーA)曲線より、一定表面圧での表面積を求め、その混合組成のモル分率に対するプロットから低圧部、すなわち低濃度における二次元状態での異種高分子の相溶性を検討した。さらに、高い表面濃度でその濃度が増加してもその表面圧は変らないプラトー表面圧と混合組成のモル分率とのプロットからも二次元状態における高分子混合膜の相溶性を評価した。一方、エリプソメーターによる測定から混合膜の厚さおよびその屈折率を求めた。
PEOーPMMA混合膜は測定した全混合組成においてその表面濃度にかかわらず、相溶することが明らかになった。またエリプソメーターから得られた屈折率からも両高分子は、均一に混合していることが明らかになり、これら結果は固体状態でPEOーPMMAが相溶することに良く対応していることが分った。
PVAcーPMMA混合膜は、低い表面濃度の場合には測定した全混合組成において非相溶であり、高い表面濃度の場合にはPMMAの高い混合組成のみで相溶することが明らかになった。この結果もまたPVAcーPMMA混合物が固体状態で非相溶であるという事実と良く対応していることが分った。
以上の結果から2次元状態での異種高分子同士の相溶性は、固体状態での相溶性に良く対応していることが明らかになった。

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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