1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63550723
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
飯島 信司 名古屋大学, 工学部, 助教授 (00168056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 猛 名古屋大学, 工学部, 教授 (10043324)
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Keywords | 動物細胞 / ハイブリド-マ / 固定化 / セルロ-ス / モノクロ-ナル抗体 / 包括固定 / アルギン酸 / バイオリアクタ- |
Research Abstract |
現在、実用化されている壁付着性細胞培養担体は高価なので、新たにセルロ-ス系のよる安価な細胞吸着体を開発した。この吸着体は現在よく用いられているCOS、CV-1、CHOなどの細胞株をよく吸着した。そこで壁付着性の血管内皮細胞の由来のセルラインを固定化し、流動層型バイオリアクタ-を用いて培養したところ、5×10^2細胞/mlゲルという高濃度まで培養できた。またこの吸着体は機械力にも強く、3か月以上安定に運転可能であった。さらに浮遊性細胞であるハイブリド-マを固定化するために、プラス電荷を導入したセルロ-ス系担体を開発した。この担体にハイブリド-マ16-3F株を固定化し、流動層型バイオリアクタ-で培養したところ10^8細胞/mlゲルという高細胞濃度が得られ、好熱菌α-アミラ-ゼに対する抗体の生産性も通常の培養の30倍以上であった。このセルロ-ス系担体は他の担体(PVA,PUF等)と同様またはそれ以上の固定可能があり、細胞の回収も容易でスケ-ルアップ時の問題もまったくないので、実用上きわめて有用と思われる。 通常の動物細胞の培養では気泡通気可能なことが、培養中における酸素律速をまねき、深刻な問題となっている。そこで効率的な酸素の供給についても検討し比較し、上面通気法にフルオロカ-ボンによる酸素供給法を併用することで10^7/ml以上の高濃度の細胞を培養することが可能であるかが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shinji Iijima: "Immobilization of hybridoma cells with alginate and improved monoclonal antibody production." Applied Microbiology and Biotechnology. 28(6). 572-576 (1988)
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[Publications] Hitoshi Yoshida: "Continuous production of anti-erythropoietin autibody by immobilized hybridoma cells." Journal of Chemical Engineering of Japan. 22(3). 282-286 (1989)
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[Publications] Takashi Mano: "Comparison of oxygen supply methods for animal cell culture." Journal of Chemical Technology and Biotechnology. (1990)