1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63560007
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉村 淳 九州大学, 農学部, 助手 (00182816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 伸夫 九州大学, 農学部, 助教授 (50038204)
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Keywords | イネの連鎖分析 / CTAB(Cetyl Triethylammonium Bromide)によるDNA抽出RFLPの検出 / サザン法 / DNAプローブ / 標識遺伝子 |
Research Abstract |
1.DNA抽出方法の検討 本研究では、主として形態形質から同定された標識遺伝子とRFLPによって識別される分子マーカーとの連鎖関係を雑種第2代(F_2)において調査するため、より多くのF_2組み合わせを扱うことが望ましく、それには多数の個体からより簡便にDNAを抽出できなければならない。本年度はその観点から、イネ葉からのDNA抽出方法の検討と効率化をはかった。 2.3の方法を検討したところ、Cetyl Triethylammonium Bromide(CTAB)による抽出方法が経済的で簡便であると判断し、若干の変更を加えた。この方法によると、葉の粉砕物1gから50μg以上のDNAが例外なくとれ、サザンブロット1回分に用いるDNAが2μgであるので、この収量は50回分に相当し、十分な回収率と考えられる。また、抽出したDNAは、純度の点においても、OD_<260>/OD_<280>比が2.0ぐらいを示し、制限酵素による切断も割と容易であったため、問題ないと考えられた。さらに、多数のサンプルを同法にて処理するための効率化をはかり、当研究室の現有設備で、1人で2日間に32サンプルの抽出が可能となった。このことから、F_2分析に供する個体数を約150個体とすると、10日間でF_2l組み合わせのDNA抽出が完了できるようになった。 2.RFLPの検出 現在プローブの準備とサザン法のシステムづくりを行っており、RFLPの検出は3月以後になる。 3.材料の育成 標識遺伝子系統(Japonica)にIR24(Indica)を交配し、現在F_1植物を育成している。F_2種子は5月に採種、そして播種の予定である。
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