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1988 Fiscal Year Annual Research Report

作物の茎頂培養、茎頂の耐寒・耐凍性ならびに凍結保存に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63560018
Research InstitutionKyushu Tokai University

Principal Investigator

片野 学  九州東海大学, 農学部, 助教授 (80125468)

Keywords茎頂培養 / 耐凍性 / 凍結保存 / 培地組成
Research Abstract

1.茎頂培養:系統分類学上の位置を異にする種子植物36種より高さ約1mmの茎頂を摘出し、無機塩組成(MSとGamborg,1966)と植物ホルモン(BAP:1mg/lとIBA:0.2mg/l)を変更した4種類の培地上で培養を行った。その結果、実験開始時点で茎頂が花芽となっていた4種類を除く32種については、4種類の培地のいずれかで茎頂の生存が確認され、茎頂耐寒・耐凍性検定実験が行いうることを知った。また、シュートの増殖を除き、発根にまで至った(植物体の再生)ものは、ジャガイモ、コモチマンネングサ、ヤマザクラ、イチゴ、ヤブイバラ、カワラマツバ、ヨモギ、ヒメジョオン、セイタカアワダチソウ、ミズガヤツリ、スイカヅラ、ニンジン、サトイモおよび肥後菊の14種であった。初代および継代培養時における茎頂あるいは茎葉部の生育と4種類の培地との関連をみると、草本植物の場合にはMS、木本の場合にはMSに比べ濃度の低いGamborg(1966)無機塩を使用した場合に、良好であるという傾向が認められ、草本と木本では茎頂の養分要求性が異なるのではないかということがわかった。
2.茎頂の耐凍性:冬芽茎頂を摘出後、0.4mlの凍結媒液(液体培地のみ、凍害防御剤としてDMSO、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ぶどう糖、濃度:10%)中に浸漬後、0℃エタノール槽に入れ、ドライアイス粉末を添加し0.5℃/分の冷却速度で槽内温度を降下させた後、急速融解後、茎頂を培養した結果、茎頂の耐凍性は種類によって異なり、ジャガイモやチャノキでは-10℃、ヨモギで-20℃、ドウダンツツジで-20℃であったが、ヤマザクラでは-40℃で凍結後に茎頂の生存が確認された。
3.文献収集:植物に関する文献リスト掲載単行書を入手し、茎頂に関する文献リストを作成し、目下、原著を収集・整理している。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 片野学・見田良彦・栗原浩: 日本作物学会九州支部会報. 55. 56-61 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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