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1988 Fiscal Year Annual Research Report

ネギ品種・品種群の生理・生態的特性と分化成立について

Research Project

Project/Area Number 63560025
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

位田 晴久  京都大学, 農学部, 助手 (60151768)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大城 閑  福井県立短大, 農学科, 助教授 (20115801)
Keywordsネギ / アイソザイム / クチクラワックス / 抽台開花特性 / 品種分化
Research Abstract

日本各地に分布するネギをはじめ、新たに入手した中国、韓国のものも含め数十種にわたる品種を比較栽培し、ネギ品種・品種群の類縁関係を解明すべく、種々の形質について調査検討した。
1.アイソザイムバンドパターン
数多くの酵素について試みた結果、安定したバンドが得られたのはGPIとPGMであった。GPIでは4通りのバンドパターンに分類でき、加賀群品種と中国北方系の、あるいは九条群品種と中国南方系品種の類似性が非常に高いことが示された。
2.葉のクチクラワックスの構造の品種間差及び年間を通じた変化
大部分の品種でエピクチクラワックスの発達が最も良かったのは9月で、次いで7月であった。7月には9月ほど品種によるワックス形状の明確な差はみられず総じて樹脂状のワックスであった。9月には加賀群、千住群および中国品種が樹脂状のワックスが多く、一方、九条群や韓国品種では団子状のワックスが多かった。耐寒性の強い加賀群や中国北方系品種では、11月にワックス量の増加が認められた。各品種のワックスの形状の季節による変化は、各品種の生態的特性と密接な関係があり、品種分類の指標として有効なことが確認できた。
3.抽台開花特性
一般に中国、韓国の品種は抽台日が早く、抽台から開花までの日数が長いのに対し、日本の各品種は抽台日が遅く、抽台から開花までの日数が短いという傾向がみられた。ただし日本の品種の中でも加賀群品種は中国北方系の品種に近い抽台開花特性を示し、中国北方系品種と近縁であると考えられた。
なお耐雪性については、本年度暖冬のため比較栽培した福井でほとんど降雪がなく、観点を変え環境の差異の影響の解析を進めている。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 位田晴久: 園芸学会発表要旨. 秋. 348-349 (1988)

  • [Publications] Haruhisa Inden: Proceedings of International Symposium of Horticultural Germplasm,Cultivated and Wild. (1989)

  • [Publications] Haruhisa Inden: "Japanese Bunching Onion(Allium fistulosum L.)in Onions and Allied Crops." CRC Press,Inc.,

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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