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1988 Fiscal Year Annual Research Report

木曽ヒノキ林の林分構造と更新動態に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63560151
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

山本 進一  岡山大学, 農学部, 助教授 (60191409)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 千葉 喬三  岡山大学, 農学部, 教授 (10036741)
Keywordsヒノキ / 木曽地方 / 赤沢自然休養林 / 天然更新施業 / 森林動態 / 実生の定着 / 天然林の維持機構 / 根株更新
Research Abstract

赤沢学術参考保護林(長野県木曽群上松町)の林冠層の種組成・構造の異なる5林分に設定された永久プロット(50m×40m)内の上層木(胸高直径20cm以上の立木)の樹種・胸高直径・生死・位置の記録を行った。いずれの林分もヒノキが優占していたが、サワラや落葉広葉樹(ミズナラ)などの混交率の高い林分も認められた。ヒノキの上層木には根上がり状態の個体が多かった。永久プロット内のサブプロット(5m×5m)の幼樹の生存数と生存木の胸高直径を10月に記録した。サブプロットでは、ヒバの優占するものとシロモジ等の落葉広葉樹が優占するサブプロットがあった。永久プロット内のコドラート(各プロットに8個、1m×1mの大きさ)と伐根・倒木上の芽生えの発生・生存数の記録を6・7・10月に行った。芽生えの発生はリター上よりも伐根・倒木上で良好であった。リターと落下種子の回収は5月から10月までの毎月月始めに行った。10月までのヒノキの種子生産量は少なかった。設備備品である太陽エネルギー多点測定システムは64年度からの本格的測定に備えて、受光器の調整を各林分で行った。大面積永久調査地をウルシ沢天然林内に設定し、胸高直径5cm以上のすべての樹木の樹種名・胸高直径・生死・位置・根上りの有無・ナンバーテープの貼付を行った。また伐根・枯死株の根株直径の記録も行った。4haの面積で約7、000本の調査を終えた。ヒノキはサワラに比べて根上がり状態の個体が多かったことから、伐根や根株上でヒノキは更新しやすいものと判断された。伐採などで疎開した部分では、ヒノキとともにホオノキ、ミズナラなどの落葉広葉樹が更新していた。下層ではなはだしく優占しているヒバは、伏条によって更新しており、雪圧によって倒伏した個体からの発根が認められた。ただし、下層のヒバの樹型は著しく傘型になるため、冠雪害に弱く主幹が折損しやすかった。

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Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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