1989 Fiscal Year Annual Research Report
パソコン・グラフィックによる農業協同組合の総合的経営診断図法の開発
Project/Area Number |
63560216
|
Research Institution | TOTTORI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
笠原 浩三 鳥取大学, 農学部 (60135837)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 らい蔵 鳥取大学, 農学部, 教授 (30032072)
|
Keywords | 診断図 / 農協経営診断 / 標準指標 / フェイス・チャ-ト / レ-ダ-・チャ-ト |
Research Abstract |
最近における農業協同組合は、米の自由化問題や、内外価格差および農産物価格の全般的低迷などにより経営は停滞しており、従来から行われてきた町村内合併はもとより、最近では郡、数町村を単位とする広域再合併などにより、抜本的な経営改善が迫られている。そのため適切な改善指針が求められ、簡便で実践的な経営診断方法の開発等が要請されている。 経営診断に関する研究は、これまですでに多くの分野で様々な試みがなされてきており、それなりの成果を治めてきた。しかし、診断結果の解釈にはとかく専門的知識を必要とし、一般的に適用するにはなお困難な問題があるといえる。本研究では農業協同組合の経営診断の斬新的な方法を検討するとともに、近年急速な普及をみているパ-ソナル・コンピュ-タのグラフィック機能を活用して、経営診断結果を分り易く図形化し、農協経営診断の適用を容易にして、農業協同組合の経営改善に資することを目的としたものである。 本研究は2年継続研究であり、第1年目には、各都道府県中央会が行っている農業協同組合の経営診断状況を調査し(「農業協同組合の経営診断の実施状況と診断方法の概要」、昭和63年度文部省科学研究費補助金(一般研究C)研究成果中間報告書として刊行済)、各種の診断方法を整理・考察した。続いて第2年目ではそれらの検討を踏まえて、まず診断の対象となる農協を経営内容から似たもの同士グル-プ化を行い、その上で経営診断図法の検討を行った。とくに当科学研究費で導入したFMR-70パ-ソナル・コンピュ-タのグラフィック機能を利用したフェイス・チャ-ト診断図は、とかく難解とされてきた診断作業に親しみを与える効果があると同時に、さらに診断図に動的要素を導入して、動的なアニメ-ション表現方法を試みたが、今後の一層の深化によってこの種診断方法は実践性を有することになるであろう。
|
Research Products
(2 results)