1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63560238
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
石原 〓 鳥取大学, 農学部, 教授 (30032056)
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Keywords | 鳥取県 / 二十世紀梨 / 農薬散布 / スピードスプレーヤ / 飛散霧粒 / システム実体顕微鏡 / ドリフト |
Research Abstract |
1.鳥取県下二十世紀梨園における農薬散布作業の実態調査 鳥取県下の梨園と、その農薬散布作業の方法は、大きく2つの方法に分類される。平坦地樹園でのスピードスプレーヤによる散布と、傾斜地での配管防除による散布の両方式である。これらは年をおって、機種も改良され防除高率のよいものに代えられてきている。 2.小型スピードスプレーヤと動力噴霧機を供試しての、飛散霧粒群の減衰性測定実験(定置散布実験) 地面から高さ0.5m間隔に4段の棚を作ったモデル棚作り樹園で、アート紙片を80枚吊り、着色剤ダイレクトブルーを添加した散布液を噴霧して、ドリフト飛散霧粒の減衰する様子を測定した。 3.小型スピードスプレーヤと動力噴霧機を供試しての、走行散布時の霧粒分布測定実験(走行散布実験) 東西方向に8m、南北方向に9mの模型棚を作り、アート紙片を吊した。実験供試機を北から南へ中心線上を走行させ、液剤を散布した。そして、散布された霧粒のドリフトの傾向を測定した。 4.その他の果樹栽培地域における農薬散布作業の実態調査分析 新潟市近郊農村、益田市近郊農村、高知市近郊農村などにおける果樹園芸農家の農薬散布作業を調べ、使われている防除機の種類についても調査し、比較考察を行った。地域によってかなり使用法の違いも明らかになった。九大に研修中の韓国研究者とも意見交換を行った。 5.上記のドリフト霧粒の分布測定には、システム実体顕微鏡と顕微鏡写真撮影装置を使った。この測定には、非常に時間を消費するので、システム実体顕微鏡を1台購入できたことは、能率の向上にきわめて役立った。ドリフト測定法については、その精度を向上させるべく、なお努力を継続中である。
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