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1988 Fiscal Year Annual Research Report

In vitro及びin vivoにおける網内系細胞の肝細胞分裂促進作用

Research Project

Project/Area Number 63570012
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

藤井 宏彦  熊本大学, 医学部, 助教授 (20040173)

Keywords肝細胞 / 非実質細胞 / 網内系細胞 / 混合培養 / 肝細胞移植 / 類洞
Research Abstract

1.肝細胞と非実質細胞(網内系細胞)の分離、精製:Klaunigら(1981)のコラゲナーゼ潅流によりマウス肝より各細胞群を得た。肝あたり10^8個以上の肝細胞が得られ、純度98%、生存率85-90%であった。またほぼ同数の非実質細胞が得られた。網内系細胞の分離には、非実質細胞培養後2週頃より出現しはじめる網内系細胞のコロニーを利用した。
2.肝細胞培養および混合培養:肝細胞単独培養では、数時間以内に培養皿底に付着しはじめ、24時間後には互いに接し、網目状あるいは敷石状を呈した。しかし3日目より急速に減少しはじめ、7日から10日でほとんどの肝細胞が消失した。潅流直後の肝細胞浮遊液と同じ割合に網内系細胞を混合しても、単独培養と同じ経過をたどった。さらに混合の割合を高めて培養を行っている。なお腹腔細胞で表面をコードしたカバーグラス上で培養すると、細胞数は減少せず、6日後には相当数の肝細胞分裂像が出現した。このことは肝以外の細胞成分も肝細胞の生存、増殖に適した環境を与えうることを示すものであり、本研究を進めるうえで重要な示唆を与えるものと考える。購入した設備備品の純水製造装置(オルガノG-10、アドバンテック東洋GS-22S)、並列スターラーとサーモボックス(アドバンテック東洋PC-4T、TB-4PC)は培養用蒸留水の製造、培養基やコラゲナーゼなどの薬品の溶解や保温のために有効に動いており、問題はない。
3.移植:肝細胞をマウスの各組織に移植すると、腸間膜脂肪組織においてのみ肝要生が起きること見出した(第93回解剖学会総会発表)。これは従来にない新知見であるが、なぜ腸間膜が適しているのか、なぜ肝細胞のみの移植にかかわらず類洞形成をともなう肝再生が起こるのかなど明らかにして行きたい。この移植の系は肝細胞増殖と網内系との関係を解明するうえで有効な手段となりうる。

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Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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