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1988 Fiscal Year Annual Research Report

フマラーゼの単一遺伝子に由来する二種のアイソザイムの生成機構

Research Project

Project/Area Number 63570107
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

吉田 匡  山形大学, 医学部, 教授 (10004673)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 道比古  山形大学, 医学部, 講師 (00135344)
Keywordsフマラーゼ / アイソザイム / フマラーゼのcDNA / フマラーゼの生成
Research Abstract

ラット脳を除く各組織には、細胞質とミトコンドリア両画分にほぼ等量のフマラーゼが存在する。これらの二種のアイソザイムは構造、性質ともに極めて酷似している。一方、ヒトでも両画分に本酵素が存在するがその遺伝子はただ一つしかないと考えられている。またラットでも幾つかの傍証からヒトと同様に単一の遺伝子しかないと推測されている。
単独の遺伝子から一種の酵素が出現するには、少なくとも次の三つの可能性がある。(i)遺伝子植えに二カ所の転写開始点がありその結果二種のMrnaができる。(ii)転写開始点は一つであるがスプライシングが異なるため二種のmRNAができる。(iii)ただ一種mRNAしかないが二カ所の翻訳開始点がある。
我々はラットのフマラーゼの場合はどの機構によるのかを明らかにしようとし、その結果次の知見を得た。
(1)ラット肝cDNAライブラリーから数種のクローンを得たがいずれもミトコンドリア型酵素のクローンばかりであり細胞質型のクローンは得ていない。
(2)ノーザンブロット法でラット肝臓のmRNAの種類を調べたが、1.8kbpのものしか検出できなかった。
(3)ブライマー伸展法やSIマッピング法の結果も(2)の結果と同様にただ一種のmRNAしか存在しないことを示唆していた。
以上の結果より恐らく二つのアイソザイムは上記の(iii)の機構により生成されると考えられる。次年度は一種のmRNAからどのようにして二種のフマラーゼが生成されるのか、その翻訳開始や調節の機構などを明らかにする。またフマラーゼ遺伝子を単離し、その構造解析も行う。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tamio,Suzuki: J.Biol.Chem.264. 2581-2586 (1989)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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