1988 Fiscal Year Annual Research Report
サイトメガロ不活化ワクチンの基礎研究ー特に65K蛋白について
Project/Area Number |
63570214
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
古川 宣 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00148157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 恵子 金沢医科大学, 医学部, 助手 (90158965)
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Keywords | FCレセプター / サイトメガロウイルス65K蛋白 |
Research Abstract |
本年度研究計画とて申請したものの多くは、順調に進展している。 1.HCMV培養、精製と65K蛋白の分離 人線維芽細胞MRC-5を用い、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)を培養し上清よりHCMVを濃縮し、庶糖勾配法によりHCMVを精製した。次いで、精製ウイルスを7.5%のSDS-PAGEにてウイルス蛋白を分離し、65K蛋白を抽出精製した。 2.HPLCによる65K蛋白の分離 1の方法により分離した65K蛋白を逆相HPLCにて分離を行うと一つのピークとして65K蛋白が存在し、このピークはモノクロナール抗体を用い、Western blot法により65K蛋白であることが確認された。現在この蛋白のアミノ酸配列を決定中である。 3.モノクロナール抗体の65Kへの反応性 SDS-PAGEにより分離された65K蛋白を用いモルモットを免疫し、抗血清を用いた。その他に用意された65Kと反応するモノクロナール抗体を用い、その各々に対する抗原の反応性を感染細胞を用い蛍光抗体法により追跡した。各抗血清は、それぞれ異った蛍光のパターンを示し、FCR抗原の他に各種の抗原決定基が65K分子上に存在することが示唆された。 以上が63年度の研究実績の概要であり、次年度のトリプシン消化による65Kのmapping等が一部計画より先行している。
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