1988 Fiscal Year Annual Research Report
血漿不活性型レニン分泌を調節する2つの新しいホルモンの研究
Project/Area Number |
63570390
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
宮崎 青爾 岐阜大学, 医学部附属病院第3内科, 講師 (50108502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 文昭 岐阜大学, 農学部, 助教授 (90115410)
地守 研三 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (80188490)
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Keywords | レニン / プロレニン / 活性型レニン / 不活性型レニン / プロレニン分泌促進因子 / プロレニン分泌抑制因子 / 腎 / 顎下腺 / ラット |
Research Abstract |
血漿レニンとその前駆体と考えられているプロレニンα分泌調節が別口の機序で行われている可能性があると考え、特にプロレニンの分泌機序の研究を重ねてきた。最近われわれは顎下腺と腎がこれに関係しており、前者はプロレニンの分泌刺激に、後者は分泌抑制に関係していることを明らかにした。63年度では主として顎下腺に存在が想定されたプロレニン分泌刺激因子の証明、測定法の確立と純化を行なった。 1.純化 (1)顎下腺因子 正常ラットの顎下腺を採取し、ピロリン酸バッファーで粗抽出を行ない、これについてHPLCなどを用いて純化を行なっこところ、single bandにまでほぼ純化を完了した。今後は、これを出来るだけ大量得られる方法を開発したい。 (2)腎因子 予備実験では、プロレニン分泌を抑制する腎因子は加熱により活性は失われず、分子量は約9,000のペプチドと考えられるが、その定量法が今のところ生物学的方法に頼っており、効率が悪い。そのため腎因子の純化の作業は遅れている。純化された顎下腺因子が大量に得られたところで、顎下腺因子を利用した腎因子の新たな定量法を開発する予定である。 2.測定系 顎下腺因子の測定は腎のスライスを用いた系を成功し現在利用している。しかし、腎因子に関しては上記の通り測定法を検討中である。
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[Publications] S.Miyazaki: J.Hypertension. 6. 33-40 (1988)
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[Publications] 小坂譲二: 日本内分泌学会雑誌.
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[Publications] 百口修司: 日本内分泌学会雑誌.
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[Publications] F.Suzuki: J.Clin Exp.Hypetens.
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[Publications] 五井麗司: 日本内分泌学会雑誌.