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1988 Fiscal Year Annual Research Report

心臓刺激伝導系の生化学的特徴とその生理学的意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63570398
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

田村 禎通  徳島大学, 医学部附属病院, 講師 (90089912)

Keywords心臓刺激伝導系 / アクトミオシンATPase / カルモデュリン / カルデスモン / アデニールシクラーゼ
Research Abstract

心臓刺激伝導系の機能と生化学的特徴との関係を明らかにするためにウシ心臓を用い、伝導系のアクトミオシンATPase活性の制御機構ならびに伝導系におけるアデニールシクラーゼ活性の分布について検討し、以下の成績を得た。
1心臓刺激伝導系のアクトミオシンATPase活性の制御機構
(1)伝導系ミオシンATPase活性は心室筋より高いが、伝導系の天然アクトミオシンATPase活性は心室筋より低値であった。(2)伝導系の粗ミオシン分画中にアクトミオシンATPaseの阻害活性を認めた。本阻害因子はDEAE-セファデックスカラムにてミオシンと分離された。(3)本阻害因子はミオシン-アクチン間の反応を阻害した。(4)本阻害因子はCa^<2+>-カルモデュリンによって阻害活性が抑制された。(5)本阻害因子の分子量は110〜120kDaであり、SDSゲル電気泳動上、ウシ食道平滑筋のカルデスモンと易動度が一致した。
2心臓刺激伝導系におけるアデニールシクラーゼ活性の分布
(1)心房筋は心室筋および伝導系組織と比べて、アデニールシクラーゼの基礎活性、GTP+イソプロテレノール刺激、フォルスコリン刺激の各活性はいずれも高値であった。(2)伝導系のなかでは、房室結節と仮性検索はヒス束、脚と比べて、基礎活性、GTP+イソプロテレノール刺激活性は高値であった。(3)GTP+カルバミルコリン刺激活性は、GTP刺激活性に比し、房室結節と仮性腱索は他の部位と比べて低下率が大きかった。
以上の結果より、伝導系組織はカルデスモン(またはカルデスモン類似タンパク)を含み、アクトミオシンATPaseが制御されていることが明らかになった。また、伝導系のなかで、房室結節と仮性腱索はβ刺激およびムスカリニック刺激に対する反応性が高いことが示唆された。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 田村禎通 他: 医学のあゆみ. 146. 241-242 (1988)

  • [Publications] Yoshiyuki Tamura,et al.: Japanese Heart Journcl.

  • [Publications] Kwan-Lih Hsu,et al.: Japanese Heart Journal.

  • [Publications] 赤池唯人 他: "心筋の構造と代謝-1988-" 六法出版社,

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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