1988 Fiscal Year Annual Research Report
刺激伝導系における各種ペプチドリセプターの解析と生理学的意義
Project/Area Number |
63570406
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
斎藤 和人 鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (50170494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加計 正文 鹿児島大学, 医学部附属病院, 医員
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Keywords | オートレジオグラフィー / 心房利尿ホルモン / アンキオテンシンII / ラット / 刺激伝導系 / ニューロペプタイド |
Research Abstract |
ラット心の刺激伝導系にAfrial Natriuretic Peptide(ANP),Neuropeptide Y(NPY)およびAngiotensinII receptorが存在するか否かを定量的autoradiogrophyを用いて以下の結果を得た。 ANPおよびNPYのreceptorはラット心筋および刺激伝導系には、ほとんど存在していなかった。ANGIIは心筋のみでなく刺激伝導系には特に密に存在していた。また心拍の調節に大きく関与している星状神経節について調べてみるとANP、NPY、ANGII3者のreceptorが存在していた。このことは、ANPおよびNPYは刺激伝導系に直接作用するのではなく星状神経節を介して心拍数に影響を与えていると考えられたので摘出ラット心を定流潅流下で心電図を記録し1μM(-)propranololを潅流し、さらにInMANGIIを潅流してその影響を観察した。1μM(-)propranololで潅流すると心拍数の低下、P-R時間の延長さらには房室ブロックが認められたが1nMANGIIは1μM(-)propranolol存在下でも心拍数の増加およびP-R時間の短縮を来たし、さらに房室ブロックも洞調律に回復させた。以上よりANGIIはラット心において、positive chronotropic actionがあるものと考えられた。
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Research Products
(2 results)