1988 Fiscal Year Annual Research Report
Proline-rich proteinの構造と機能及び臨床的意義
Project/Area Number |
63570418
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
佐々木 淳 福岡大学, 医学部・第2内科, 講師 (90122697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朔 啓二郎 福岡大学, 医学部・第2内科, 講師 (40183371)
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Keywords | プロリン・リッチ・プロテイン(PRP) / アポリポ蛋白 / 糖蛋白 / 急性反応蛋白 / トリグリセライド・リッチ・リポ蛋白 |
Research Abstract |
ヒト血清蛋白であるProline-rich protein(PRP)を精製し、その生物学的、臨床的意義を検討した。 1.PRPはゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィーに加え、抗PRP-IgGアフィニテー・クロマトグラフィーをもちいて精製した。 2.PRPの分子量はゲル濾過で350,000であり、sodium dodecylsulfate polyacrylamide gel electrophoresisより求めた分子量74,000の約5倍であった。 3.PRPは約8%の糖成分を含有する糖蛋白であった。 4.PRPには等電点電気泳動より10ー11種のイソフォームが存在した。 5.PRPはcharge shift electrophoresisの結果より親水性蛋白であった。 6.PRPはトリグリセライド・リッチ・リポ蛋白の脂質及び蛋白濃度と正相関した。 7.PRPは感染及び炎症性疾患で高値であり、各種炎症性反応及び蛋白濃度と正相関し、急性心筋梗塞でみた経時的変化でも急性期に高値を示した。 以上の結果より、PRPはアポリポ蛋白でありトリグリセライド・リッチ・リポ蛋白特にカイロミクロン代謝に関与していると考えられる。さらに炎症時に何等かの役割を果している可能性が示唆された。 今後の課題としてはPRPの合成臓器を明らかにする必要がある。そのため、病理解剖より得られた肝、脾、小腸などの組織をPRP抗血清を用い、免疫組織染色法を用いて検討する。又、肝疾患などとの関連についても検討を加える。
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Research Products
(1 results)