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1988 Fiscal Year Annual Research Report

向精神薬のin vivo micro-dialysisによる薬理学的研究

Research Project

Project/Area Number 63570503
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

笠原 嘉  名古屋大学, 医学部, 教授 (10027592)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永津 俊治  名古屋大学, 医学部, 教授 (40064802)
中原 大一郎  名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (80128389)
金田 典雄  名古屋大学, 医学部, 助手 (00144139)
太田 龍朗  名古屋大学, 医学部, 講師 (00109323)
Keywordsマイクロダイアリーシス / 向精神薬 / ドーパミン / 自己受容体 / プローベ / ハロペリドール / アポモルフィン / OPCー4392
Research Abstract

本研究の目的は次の3点であった。
1.マイクロダイアリーシスの方法論の完成
2.向精神薬の薬理効果のマイクロダイアリーシスを用いた検討
3.脳内ドーパミン放出の調節に関する部位差の検討
以下にそれぞれについての成果を概説する。
1.着脱可能なマイクロダイアリーシス用のプローベを開発し、同一個体での慢性実験を可能にした。またプローベの試験管内でのテストを行い、その回収率が、(1)還流液の流速、(2)半透膜の部分の長さ、(3)半透膜周囲の温度の影響を受けることを明らかにした。以下の成果はこのプローベを応用して得られたものである。
2.代表的な向精神薬であるハロペリドールを投与したところ、線条体、側坐核においてドーパミン自己受容体遮断効果によると思われるドーパミンの遊離促進、DOPAC,HVAの増加を確認した。一方自己受容体に対してはアゴニストとして働くと考えられている新しい向精神薬であるOPCー4392では、線条体、側坐核においてドーパミンの遊離の減少が見られた。
3.ドーパミンレセプターのアゴニストであるアポモルフィンを投与したところ、線条体のみならず、前頭葉においても容量依存的に、DA,DOPAC,HVAの減少を来した。このことは、従来自己受容体の存在が否定されてきたmedial prefrontal cortexにおいても自己受容体を介するドーパミン遊離の調節が行われている可能性を示唆するものであると考えられる。
以上、安定したマイクロダイアリーシス法が確立されたことにより、ln vivoで脳内伝達物質と向精神薬との関係を明らかにすることができるようになったが、今後種々の方面に応用が可能であると考えられる。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 尾崎紀夫: 精神薬療基金研究年報. 19. 235-240 (1988)

  • [Publications] Yoshihiro,Miura: Biochemical Pharmacology.

  • [Publications] Norio,Ozaki: Journal of Necrochemistry.

  • [Publications] Daiichiro,Nakahara: Journal of Neuroscience Method.

  • [Publications] N.Alexander: American Journal of Physiology. 254. 396-399 (1988)

  • [Publications] 中原大一郎: Neurosciences. 14. 234-236 (1988)

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Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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