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1988 Fiscal Year Annual Research Report

老年痴呆における脳内ソマトスタチンの変化

Research Project

Project/Area Number 63570506
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

谷本 健士  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (40163638)

Keywordsソマトスタチン / 抗うつ剤 / 老年痴呆 / 脳代謝改善剤 / 脳循環改善剤 / セロトニン
Research Abstract

まず、ソマトスタチンのラジオイミュノアッセイについて検討を重ねた。その結果、高感度アッセイの確立に成功し検出限界としては40pg/mlの値を得た。ラット脳内の各部位別のソマトスタチン濃度を基礎的検討として測定した。従来の知見と同様に、視床下部や大脳皮質に高濃度にソマトスタチンが存在し、小脳には非常に少ないことが明らかになった。老年痴呆の抑うつ状態に対しては抗うつ剤がよく使用されているので、まず、抗うつ剤の慢性投与によりラット脳内ソマトスタチン濃度にどのような変化がみられるかを検討した。マプロチリン、ジメリヂン、クロミプラミン、ドブマチールやミアンセリンなどの薬理作用の異なる抗うつ剤をラットに10日間投与し、脳の部位別ソマトスタチン濃度を測定した。ジメリヂンとクロミプラミン投与により、視床下部と大脳皮質においてソマストスタチン濃度の低下がみられた。とくに、クロシプラミンの場合は有意な低下が認められた。すなわち、セロトニン再吸収阻害剤が脳内ソマトスタチン濃度を低下させることが明らかとなった。次に、各種の脳代謝改善剤や脳循環改善剤を慢性的に投与して、脳内ソマトスタチン濃度を、現在、測定している。また、65才以上の老年痴呆患者と年令を一致させた健常人群から髄液を採取した。この髄液中の各種神経ペプタイドの濃度を測定している。ラジオイミュノアッセイを順次、ペプタイド別に確立しており、測定を現在、続けている。VIPとPHMについては測定したが、老年痴呆患者群と健常人群との間に有意な差はみられなかった。ソマトスタチンについては現在、測定中である。老年痴呆患者の死後脳については、家族の同意などを得て収集する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Kakigi Tatsuya.: The Japanese Journal of Psychitry and Neurobogy. 42. 682 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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