1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63570527
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山田 信博 東京大学, 医学部, 助手 (40200729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤田 貴也 東京大学, 医学部, 医員
島野 仁 東京大学, 医学部, 医員
石橋 俊 東京大学, 医学部, 医員
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Keywords | アポB100 / アポE / リポ蛋白 |
Research Abstract |
我々は従来よりアポEの研究を行ってきた。今年度はウサギアポEのモノクローナル抗体を作製して,アポBを含むリポ蛋白を2種のリポ蛋白すなわちアポBとアポEを含むB.EparticlesとアポEを含まないBparticlesに分離しようと試みた。ウサギアポEをコレステロール負荷したウサギよりヘパリン・セファロースカラムを用いて精製し,マウスに免疫した。常法によりモノクローナル抗体を作製して,6種類のクローンを得ることかできた。これら6種類のクローンを用いてリポ蛋白との結合能を調べた所,特に3クローンに強い結合能をみとめた,この3クローンのなかでも特にクローン5に最も強い結合能をみとめたので,immuno-affirityカラムを作製した。ウサギVLDLをカラムにApplyした所,約30%のVLDLがカラムに吸着した。すなわち,70%がアポEを有するB,Eparticlesであり,30%がアポEを有しないBparticlesであった。モノクローナル抗体により全てのB,E粒子がカラムに吸着されているかどうかをチェックする目的で,カラムのbreak-through部分のアポE定量を行った。アポEの定量には,2種のモノクローナル抗体を用いたサンドイッチ法によった。第1の抗体にクローン3を用い,第2の抗体としてクローン5を用いた。クローン5はビオチニル化しアビジン・ペルオキシダーゼの結合量としてアポEを定量した。カラムには約15mgの抗体を用い,このカラムは最大4mlのウサギ血漿が吸着された。モノクローナル抗体を用いた時,ポリクローナル抗体と異なり吸着されたB,Eparticlesをintactに回収することができる点が有利である。 現在,カラムのcharacterizationを更に行い,B及びEparticlesの生化学的特長を明らかにしようとしている。さらにこれらのparticlesのLDLVセプター結合などを明らかにしたいと考えている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 山田信博: J.Clin.Invest. 80. 507-515 (1987)
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[Publications] 森夏子: Biochim Biophys Acta. 922. 103-110 (1987)
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[Publications] 石橋俊: Biochem.Biopys.Res.Commun. 155. 283-288 (1988)
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[Publications] 島野仁: J.Biochemistry. 104. 712-716 (1988)
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[Publications] 山田信博: J.Clin.Invest. 82. 2106-2113 (1988)
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[Publications] 山田信博: Boc.Natl.Acad.Sci.USA.