1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63570632
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮田 正彦 大阪大学, 医学部・第1外科, 講師 (10028631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
弓場 健義 大阪大学, 医学部・第1外科, 医員
青野 豊一 大阪大学, 医学部・第1外科, 医員
伊豆蔵 正明 大阪大学, 医学部・第1外科, 助手 (30203045)
田中 康博 大阪大学, 医学部・第1外科, 助手 (10163586)
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Keywords | 膵移植 / 膵全摘 / 部分膵自家移植 / 膵癌 / インスリン / グルカゴン / Quality of life |
Research Abstract |
1.部分膵自家移植に関する臨床研究: 膵全摘・部分膵移植を行った8症例(膵頭部癌7例、慢性膵炎1例)に対して、経口ブドウ糖負荷試験、経口脂肪(リボムル)負荷試験、経静脈的負荷試験(ブドウ糖0.5g/kg アルギニン0.5g/kg インスリン0.1U/kg)を術前ならびに術後1ヶ月目に施行した。さらに8例中6例に対して術後6ヶ月目に上記諸検査を施行した。諸検査成績より、部分膵自家移植により膵全摘後の膵内分泌機能の温存を計ることが可能であることが判明した。また、部分膵自家移植を行うことにより、膵全摘症例のQuality of lifeは著しく改善された。今後、さらに臨床例を重ねるとともに、術後1年及びその後経年的に各種負荷試験を施行し、成績を蓄積していく計画である。 2.部分膵自家移植ならびに同種移植に関する実験的研究: 膵全摘・部分膵自家移植犬6頭を作成し、臨床例に準じ各種負荷試験を施行している。 今後、部分膵同種移植犬を作成し、部分膵自家移植犬の成績と比較・検討する。同時に、血中脂質及びアミノ酸濃度の経時的変動を検討する。また、膵、腎及び肝の組織学的検討、肝のグリコーゲン、脂肪含量の測定ならびに移植膵組織中膵ホルモン含量の測定を経時的に行う。さらに、同種移植における抗免疫療法の膵内分泌機能への影響を自家膵移植と比較・検討する。 以上の臨床ならびに実験的研究成果を臨床に応用し、同種部分膵移植を実施する計画である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 宮田正彦: 日本消化器外科学会雑誌. 第21巻. 789-798 (1988)
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[Publications] 宮田正彦,伊豆蔵正明 他: 外科と代謝・栄養. 第22巻. 170-175 (1988)
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[Publications] M.MIYATA;M.IZUKURA,et al: Diabetes(Supplement). Vol.38. 258 (1989)
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[Publications] T.KITAGAWA;M.MIYATA;M.IZUKURA,et al: Diabetes(Supplement). Vol.38. 260 (1989)